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京都の寂光院が全焼、重文の本尊も焼失 不審火の疑いも
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9日午前2時35分ごろ、京都市左京区大原草生町の寂光院(小松
智光住職)で、本堂付近が燃えているのを警備員が見つけ、119番
通報した。約1時間後に鎮火したが、木造平屋建ての本堂約82平方
メートルが全焼した。本堂内には寺の本尊で、国の重要文化財の「木
造地蔵菩薩(ぼさつ)立像」(高さ2.56メートル)などが安置さ
れていたが、この火事で焼失した。けが人はなかった。出火時の状況
に、不自然な点があるため、下鴨署は不審火の疑いもあるとみてい
る。
同署の調べによると、寂光院には本堂のほか、小松住職らが住む庫
裏や書院、茶室などがある。火は本堂西側の外壁付近から出て、燃え
広がったらしい。出火当時、寺では、小松住職や従業員ら計5人が庫
裏で寝ていた。本堂は無人だったという。
庫裏には本堂の火災を感知し、警報音で知らせる装置がある。装置
わきのボタンを押すと、消防署につながり、本堂にある放水設備が作
動する仕組みになっている。従業員が警報音に気づいてボタンを押し
た時には、すでに、本堂は炎に包まれていたという。
焼失した木造地蔵菩薩立像は、鎌倉時代初期の制作。像内に法華経
や地蔵菩薩の小像3417体などが納められている。1986年に、
国の重要文化財(美術工芸品)の指定を受けた。
寂光院では毎晩、地元住民5人が交代で警備を担当している。住民
らは前日の夜9時と11時半にも、定時の見回りをしたが、この時は
変わった点はなかったという。
寂光院は毎日午後5時に門を施錠している。本堂の周囲には侵入者
を感知するセンサーも設置されているが、「犬や猫にも反応する」た
め、ふだんは切られていた。火の気のない未明の出火であることなど
から、同署は不審火の可能性があると判断。京都市消防局と合同で実
況見分を進めている。
現場は京都市北東部の山間部。市街地から離れた閑静な観光名所と
して知られる。(11:21)
★昔、庭師もいいな、と思っていた頃、ひとり旅でここにも行きました、、、
静かで、きれいな庭でした。
(国内で、観光客が多いところの中では良いところだった)