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【パリ5日時事】
ナポレオンの死因はヒ素による毒殺−。パリでこのほど開かれたナポレオンに関する国際会議で、こうした説が強く打ち出された。
ナポレオンは1821年に幽閉先のセントヘレナ島で胃がんで死亡したというのが通説。しかし、現在でも残っているナポレオンの髪の毛からヒ素が検出されたことから、数年前からナポレオン毒殺説が出ていた。
今回の会議では、毒物学や医学の専門家がナポレオンの髪の毛や検視報告書などを分析・調査した結果、ナポレオンはヒ素の摂取による中毒死という結論に達した。死の20年後に遺体を掘り返した際、衣服がかびなどで部分的にぼろぼろになっていたにもかかわらず、遺体には変化がなかったことも、ヒ素による影響とみられている。
[時事通信社 2000年 5月 5日 14:26 ]