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特報・バスジャック:
ネットに少年の写真 読売から転用し掲載
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インターネットのホームページ上に、西鉄定期高速バスの乗っ取り事件で逮捕され
た少年(17)の顔が特定できる写真が掲載されていることが分かり、読売新聞社は
4日、同社のインターネット放送「読売ニュースストリーム」で使用した写真が複
写・拡大のうえで転用されていたことを認めた。
問題の写真はネット上のいわゆるゴシップ・マガジン(ゴシップ専門のホームペー
ジ)に掲載されており、同日午前10時更新のニュース「これがバスジャック犯人の
画像だ!」をクリックすると現れる。
同社によると、写真を「読売ニュースストリーム」に掲載するにあたって、少年の
顔が分からないようにサイズを縮小し、画質を落として全体を不鮮明にする修正方法
を採用した。「写真を見ただけでは個人の特定は不可能」と判断して使用したが、同
社とは無関係のゴシップ・マガジンは何らかの方法でこれを複写し、顔部分を拡大す
るなどしてホームページに転用したとみられる。
同社広報部は「少年の人権に配慮し、写真には一定の修正を施したつもりだが、興
味本位で転用されたことは遺憾。修正方法が妥当だったかどうかについて検討し、問
題があれば見直したい」と話している。
この写真は、首都圏などで配られた4日付朝刊1面の写真と同じだが、新聞では顔
をぼかす方法を採用していた。 【沢田石洋史】