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ハメネイ師ら報道の敵10人を発表…米団体
【ニューヨーク4日=松浦一樹】ニューヨークにある「ジャーナリストを守る
委員会」は三日、世界の指導者を対象に今年の「報道陣の敵十人」を発表した。
ワーストの三人は、イランの最高指導者ハメネイ師、ユーゴスラビアのミロ
シェビッチ大統領、シエラレオネの反政府勢力「革命統一戦線」のサンコー議
長。
ハメネイ師は先月、イラン改革派の十六の新聞・雑誌を発行停止にしており、
「反改革機運をあおった」との理由。
このほかの「敵」七人は、中国の江沢民・国家主席、マレーシアのマハティー
ル首相、ペルーのフジモリ大統領、キューバのカストロ国家評議会議長、チュニ
ジアのベンアリ大統領、カザフスタンのナザルバエフ大統領、アンゴラのドスサ
ントス大統領。
江主席については、「報道の自由の国際規範を尊重せず、秘密警察を動員して
インターネットの監視を続けている」とされた。また、フジモリ大統領は、ペ
ルー大統領選の第一回投票に際し、「選挙報道で自分ばかりが目立つよう仕向け
た」としている。
同委員会のアン・クーパー事務局長は「選び方は極めて主観的」と断りつつ、
「報道陣の敵は、拷問や殺人といった直接的な手段から、もっと目立たない方法
までを駆使して、都合の悪い真実を隠ぺいしようとする」としている。
(5月4日21:17)