Tweet |
【ブリュッセル3日=品田卓】
オランダとベルギーで、医師による安楽死の執行を正式に認める「安楽死法」が早ければ年内に成立、2001年にも施行される見通しとなった。オランダは安楽死をすでに認めているが、安楽死の妥当性の評価について、刑法の枠外とするなど法整備をする。原案では「12歳以上の子供も親の同意なしで安楽死を選択できる」としているが、これには異論もあるため最終調整中。ベルギーでもオランダに似た法案を作成中で、安楽死に道を開く。ともに国レベルでは世界初の法律となるだけに、日本など他国の医療現場から関心を集めそうだ。
オランダの与党労働党で安楽死担当のスウィルデンズ下院議員によると、5月上旬にも保健福祉省から安楽死法の最終案を受け取り、下院で本格審議を開始。年内に下院を通過し、上院の審議を経て、2001年末の施行を目指す。