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回答先: 共同通信・ハシダ記者、三国人発言報道で石原知事に全面謝罪!! 投稿者 全文 日時 2000 年 5 月 01 日 09:50:05:
外国人犯罪の摘発件数が過去最高となった。なかでも凶悪犯罪の増加や組織化が目立っている。アジア一の歓楽街「歌舞伎町」(東京・新宿)には中国人をはじめ数多くの外国人マフィアが巣くっている。警視庁は一昨年末、歌舞伎町に拠点を置く「国際組織犯罪特別捜査隊」を発足させて、犯罪組織の壊滅を目指しているが、“地下”に潜ったマフィアはクレジットカード偽造など知能犯化が進む一方、凶悪化も目立つ。「不夜城」と呼ばれるこの街で、ブラックマネーを求めるマフィアの暗躍を追った。
<偽造カード>
歌舞伎町から北に七百メートル。職安通りを隔てた大久保の路地裏に、壁がはげかかったアパートがある。深夜になると、ホロつきの軽トラックが次々と横づけされる。車を降りた男たちは一様に周囲を警戒しながら箱詰めされた荷物を運び出し、二階の一室に消えた。
「パソコン、いちばん高く売れるね」。三十年配の中国人の男が声をひそめた。香港に拠点をもつマフィア組織に身を置き、他人名義の偽造クレジットカードで家電製品を買い集める「買い子」と呼ばれる仕事で糧(かて)を得ている。
だまし取ったパソコンやビデオデッキを買い取る業者も都内にあるという。「昔みたいに中国に送る手間もいらないよ」。男は不敵に笑った。大久保のアパートは商品の“納入場所”で、ここから買い手の注文に応じて配送されていく。
歌舞伎町の喫茶店などでは、中国人窃盗団と暴力団組員との間で盗難手形がひんぱんに取引される。オフィスから盗んだ手形を組員が買い取り、額面の三割程度の“手数料”を取って被害企業に買い戻させる。「以前は貴金属狙いが大半だったが、より早く換金できるブツを狙うようになった」と、警視庁幹部は窃盗団の動向を分析する。
<激しい消長>
歌舞伎町で外国人マフィアの集結が最初にピークを迎えたのは平成五年。「当時は台湾系がバクチ場の経営で暴利をむさぼっていた」と警視庁の捜査員。上海系と北京系の抗争も激しく、警視庁の一斉摘発でいったんマフィアは散ったが、その後も着々と勢力を拡大したのが上海系だった。
「三年前ぐらいには、上海系はボスを筆頭に百人前後のメンバーを擁するピラミッド型の一大組織を作り上げた。カジノの経営で資金も潤沢だった」。二十年以上も歌舞伎町を本拠とし、マフィアのすう勢にも詳しい指定暴力団の構成員は続ける。
「警視庁が(特捜隊の発足で)乗り込み、上海系のボスも捕まった。残った中国人は鳴りを潜め、あとは別の歓楽街に散った」。この街では今、韓国人が目立つ。「スナックの数で勢力分布がわかるよ」。数年前に中国人が経営していたスナックが、ハングルの店名にかわったところも多い。
<各地に拠点>
警視庁初の地域集中型の組織で、百人の捜査員を歌舞伎町に投入し、マフィアの動向に目を光らせる特捜隊の幹部は「外国人犯罪組織の動きは沈静化しているが、凶悪化は進んでいる」と顔を曇らせた。
昨年十一月、歌舞伎町のディスコで、個室にいた中国人グループを狙って短銃が発射される事件があった。今年三月にも、歌舞伎町にある別のディスコで、中国人男性が短銃で胸を撃たれ重傷を負う事件が起きている。いずれも中国人による犯行とみられ、犯人は捕まっていない。
都内全体でも昨年一年間に摘発された外国人の凶悪犯は百九人で、初めて百人の大台を突破。このうち中国人は七十三人で圧倒的に多い。このため、警視庁は「新宿以外の繁華街でも中国人マフィアが拠点を作っている可能性が高い」として、今年に入って池袋、上野、錦糸町など七カ所を最重点地区に指定して警戒態勢を強化している。