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森喜朗首相が、閣議の申し合わせで兼職を禁止されているにもかかわらず、12年前から石川県内のゴルフ場会社の役員を務め、首相就任後に辞任していたことが27日までに分かった。森氏はこの間、通産相と建設相を務め、申し合わせに反していた。
森氏が役員をしていたのは、地元選挙区にあたる石川県辰口町の「白山ゴルフ株式会社」。同町内で「白山カントリー倶楽部」を経営している。森氏の事務所と同社の説明によると、1988年3月に取締役に就任、今月24日に辞任した。この間、報酬はなかったという。
森氏は92年から93年まで通産大臣、95年から96年まで建設大臣で、歴代内閣が閣議で申し合わせてきた閣僚の営利企業の兼職禁止に反した。また、今月5日に初閣議での申し合わせがあってからも、20日間にわたり兼職を続けていた。
森氏の事務所では「当時就任の要請があり、無報酬でもあり引き受けて、その後失念していた。大変不注意なことであり、今後は十分気をつけたい」と話している。
(17:52)