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ロシアのショイグ副首相兼非常事態相は、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所事故から十四年の二十六日、事故処理に当たった旧ソ連全体の作業員八十六万人のうち五万五千人以上がこれまでに死亡したことを明らかにした。モスクワ市内の墓地での追悼式典で述べた。
副首相は死者数全体が事故の影響によるものかどうかは言及しなかったが、大半は作業時に浴びた放射線障害が原因とみられる。
ウクライナ非常事態省当局者も、同国内の被ばく者総数約三百四十二万七千人のうち病気にかかっている人の割合は、作業員が八六・九%で最高と指摘。多量の放射線下で処理に当たった作業員らの健康悪化が深刻だと説明。特に血液、血液循環系統疾患、甲状腺(せん)がんが急増しているという。(モスクワ=共同)