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ロシア政府が独ソ戦の戦勝五十五周年を記念して二十六日からモスクワで開催した展示会で、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーの頭蓋骨が初めて公開された。国家公文書保管局が保管していたもので、遺体の発見直後、スターリン直属の特殊部隊がモスクワに持ち帰ったという。
二十六日記者会見した連邦保安局当局者によれば、第二次世界大戦末期の一九四五年四月、ベルリン陥落を受けて地下ごうの中で短銃自殺したヒトラーの遺体は焼けた状態で、ドイツ軍側の通報によりソ連軍が発見。この際、ソ連の特殊部隊があごの骨と、銃弾の貫通した跡がある頭がい骨をヒトラーの遺体の証拠として持ち帰った。
一方、遺体の残りは東独マクデブルクに埋葬されたが、一九七〇年に当時のプレジネフ共産党書記長の決定により掘り返され、焼却されたという。