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県体育協会の役員人事をめぐって、大崎博澄県教育長が二十日開かれた県議会総務委員会で「リーダーと
してふさわしい方を選んでほしい」などと発言。これに対し、会長に内定している弘瀬勝会長代理(県ソフトボー
ル協会会長)が二十四日、大崎教育長を訪ね、「名誉が傷つけられている。何を根拠にしているのか」などと
抗議したが、大崎教育長は「自分が得た情報とお付き合いした経験から判断して発言した」と発言撤回や謝
罪はしない姿勢を示した。
大崎教育長の発言は、委員からの県体協役員人事(二月二十九日の臨時理事会・評議員会で弘瀬会長代
理の会長昇格内定)に関する質問に対して答えたもの。
委員会では弘瀬会長代理の名前は出なかったが、大崎教育長は「独立した財団法人(県体育協会)の内政
干渉はできないが」とした上で、「県体育協会の皆さんはスポーツマンシップを発揮し、リーダーとしてふさわし
い方を選んでほしい」「皆が一致団結してできるリーダーを」「関係団体の良識に訴えたい」などと述べた。
この日、関係者と県教委事務局を訪ねた弘瀬会長代理は大崎教育長に、「これだけ敵視してたたかれなけ
ればならない理由はない」「調査もせず不用意な発言をするのは間違っている。証拠を挙げよ」「個人への中傷
は取り消せ。責任者として言うべきことではない」「混乱を起こしたのは全部知事ではないか」などと発言の根
拠の提示や謝罪などを迫った。
これに対して大崎教育長は「体協に自由に和気あいあいに言える雰囲気があるか」「多くの方から、このまま
で国体ができるかと言われた。総合的に判断して言ったこと」「自分が明白に間違っているとはっきり分かった
ら責任は取ります」と、発言の撤回や謝罪をしない姿勢を示した。
話し合いは四時間近くに及び、最後は報道陣が退席して協議。終了後、弘瀬会長代理は「教育長の勇み足
だが、私が復しゅうする姿勢を取ったら国体は不成功となる。円満な手打ちをしないと国体はできない」などと
コメント。
一方、大崎教育長は「姿勢に変わりはありません」と述べた。