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2000.04.25
Web posted at: 6:11 AM JST (2111 GMT)
カンパラ(ロイター) 世界終末を唱えるウガンダのカルト教団「神の十戒復権運動」の信者900人以上が殺害されたとされる事件で、ウガンダ捜査当局は24日、新たな集団墓地と見られる遺体埋葬現場を発見したと発表した。
教団のドミニク・カテリバボ教父が借りていた家付近の地面から悪臭が漂っているとの通報で、警察はこの家屋を封鎖、付近に非常線を張った。家主によると、最近の大雨で車庫の床が沈下し、使用人が地面から異臭がするのに気付いたという。捜査当局は、「捜査が進展するまで、カテリバボ教父が借りていた家を封鎖することにした。今のところ、発掘作業には入っていない」と発表した。
先月、女性や子供のものと見られる400体近くの死体が、ウガンダの南西部にある教団の所有地から掘り起こされた。また、3月17日には、約500人に上る信者がカヌングにある教会で焼死した。
捜査当局によると、教団は、1999年12月31日に世界の終わりがくると予言し、信者たちに財産をすべて寄進するよう求めた。しかし、終末が来なかったと信者たちが寄付を返すよう騒ぎ始めたため、教団指導者は、数ヶ月にわたり、計画的に信者を殺害していったと見られる。
捜査当局は、カテリバボ教父を含む教団の指導者6人を指名手配中。しかし、6人が信者とともにカヌングの教会で焼死したのか、逃走中なのかは今だ不明だ。あまりの死者の数に、警察は4月初旬に一旦、集団墓地の発掘を中止。捜査人員が拡大された段階で、新たな発掘捜査を開始する意向だ。