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2000.04.23
Web posted at: 6:19 AM JST (2119 GMT)
ノースカロライナ州ローリー(AP) 未確認飛行物体(UFO)愛好家の間では、良く知られている米空軍基地「エリア51」の写真が17日にインターネットで公開されて以来、写真を掲載したウェブサイト(www.terraserver.com)へ接続トラブルが続いた。撮影された場所が場所だけに「さてはエイリアンの仕業か」などと、さまざまな憶測を呼んだが、実はハッカーの仕業であることが分かった。
「エリア51」の正式名称はグルーム・ドライ・レイク空軍基地。ラスベガスの北西75マイルに位置する。しかし、空軍はつい最近まで、その存在すら認めてこなかった。空軍のグロリア・カレス広報官は「現在使用中の基地が、そこにあることは認める。しかし、活動内容は機密事項だ。国家安全保障に関わることだ」と話している。
多くのUFO愛好家は、以前から「エリア51」にはUFOの機体が隠されていると信じてきた。
掲載された写真には、兵士用宿舎やテニスコートなど数百の施設のほか、地表には大きくくぼんだクレーターが写し出されている。駐車場は1つもなく、道路は舗装されていない。また、地下に連絡網があることをうかがわせる、崖に続く数本の道が確認された。写真を公開したエリアル・イメージ社のジョン・ホフマン社長は「これは空軍の最高機密基地の全貌を写し出した初めての写真だ」と語っている。
ところが、同社が「エリア51」の写真5枚をウェブサイトに掲載してから6時間後には、ハッカーが侵入。20日まで一般ユーザーがアクセスできない状態が続いた。それでも、同社のサイトには写真を見ようと通常の10倍以上の人々が殺到し、接続トラブルにもかかわらず17日だけで300万人がアクセスしてきたという。
同社のホフマン社長は、「完全には復旧していないが、適切な手段を講じている。ハッカーによる侵入は、インターネット上ではよくある話だ」と影響は少ないことを強調した。具体的な被害実態については、「調査中」と答えるにとどまっている。
22日午後5時(米国東部時間)現在、同社のサイトは完全に復旧しておらず、「エリア51」の写真を確認できない状態が続いている。
http://cnn.co.jp/2000/US/04/22/area51.ufo.ap/index.html