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<訃報>武谷三男さん88歳=物理学者、元立教大教授(毎日新聞)
日本初のノーベル物理学賞を受けた湯川秀樹氏らと素粒子の研究を手掛けた物理学者で、元立教大教授の武谷三男(たけたに・みつお)さんが22日午前4時12分、東京都清瀬市の病院で亡くなった。88歳だった。葬儀は近親者だけの密葬で行う。自宅は練馬区石神井台1の16の26。友人らによる「送る会(仮称)」を開く予定だが、日時などは未定。
福岡県大牟田市生まれ。1934年に京都帝国大物理学科を卒業、53〜69年まで立教大理学部教授を務めた。現代科学技術の安全性を問い続け、原子力問題についても活発な発言をした。原子力平和利用の条件として提唱した「自主・民主・公開」の原子力研究3原則は、原子力基本法にも明記された。
著書に「原子力」「弁証法の諸問題」「死の灰」「科学者の社会的責任」などがある。
[毎日新聞4月22日] ( 2000-04-22-13:29 )