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2000.04.20
Web posted at: 1:32 AM JST (1632 GMT)
テキサス州・オースティン(AP) カルト教団「ブランチ・デビディアン」のデイビッド・コーシュ指導者と約80人の信者が1993年、教団本部に立てこもった末に、集団死してから19日で7年目を迎えた。教団は、当時の集団死を、連邦捜査局(FBI)の責任だと主張。教団側の言い分を世間にアピールしようと、今年、事故現場の近くに、新しい教会を建設した。
事件後6年間、教団本部跡は、コンクリートの瓦れきとさびたバイクが放置されたままだった。教団側の新教会建設に協力したラジオ・トーク番組の司会者、アレックス・ジョーンズさんは、「肝心なのは、ここで起きたことは、間違っているということだ」と話す。ジョーンズさんは、教会の建設費用、9万2000ドルの捻出(ねんしゅつ)に携わった。
当時、FBIは、教団メンバーが本部に立てこもり始めた51日後、事態の収拾を図ろうと催涙ガスを発射。すぐに、建物で火災が発生し、内部にいた指導者と信者たちは死亡した。連邦政府は、信者たちは、焼身自殺、または銃で自殺を図ったと主張している。
しかし、教団関係者は、FBIの「本部襲撃」が、指導者と信者の不当な死を招いたとして、連邦政府を提訴した。初公判は6月19日に予定されている。
教団の活動拠点である、テキサス州ウェイコは人口10万3600人の大学街。住人の多くは、教団の新たな動きを快く思っていない。地元ベイロー大学のロバート・ダーデン教授は、「教団側の主張をいつか変えられると思っていた。しかし、それは間違っていた」と話している。ダーデン教授は、新興宗教に詳しく、事件後コーシュ指導者についての本を出版した。
ウェイコでは19日、関係者と遺族らが出席して、追悼式が行われた。