Tweet |
[東京 4・10 ENI00-0137=ルーテル・アワーPS/2000年]
ロシアでは、納税者管理のために市民ひとりひとりにIDナンバーを割り当て、同時にバーコードが記されたカードを配るという制度の導入が検討されている。ところが、このバーコードが、新約聖書「ヨハネの黙示録」に出てくる「獣の数字」すなわち666を示し、またIDナンバー自体についても、クリスチャンの洗礼名にとって代わることになるのではと、ロシア正教会信徒の多くがこの導入を深く危惧しているという。
IDナンバー取得のためには、ID申請書に必要事項を記入し、当局に提出しなくてはならないが、申請書にもバーコードが記載されているため、それに記入提出した教会員の聖餐式参加を拒否することを決めた教会まで現れた。このような事態にロシア正教会は3月、教職者や信徒に対して過剰に反応しないように、政府に対しては制度導入を見直すように求める公式声明を発表した。
しかしこの騒ぎに対し「充分な神学的検討もないのに、バーコードに過度に反応しすぎだ。ある数字が反キリスト的なのではなく、ある数字に魔術的力があると信じること自体がオカルト的で反キリスト的だ」という声も上がっている。
http://www.jlh.org/lhps/press489/frame.html