埼玉県桶川市『猪野詩織さん殺害事件』の結末(黒木昭雄氏)

 
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投稿者 一刀斎 日時 2000 年 4 月 15 日 18:37:50:

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黒木昭雄のひとりごと

No.17  埼玉県桶川市『猪野詩織さん殺害事件』の結末
発言者:黒木
発言日:4/14 19:49


埼玉県桶川市におる女子大生殺人事件をめぐる
調査報告書
平成12年4月6日
埼玉県警察本部

目次
第一 事件の概要
第二 本件の一連の捜査過程の検証

1 6月時点での相談について
2 名誉毀損事件について
(1) 被害者とその家族への対応について
(2) 「告訴取下げ」要請について
(3) 捜査活動について
3 殺人事件発生後の捜査について
****************************************
上記は、埼玉県警察本部が『猪野詩織さん殺害事件』に到る捜査過程をまとめ、
報告書としてマスコミに配布した文書の目次である。
今回『報告書』として発表した意義は大きいと受けとめてはいるのだが、肝心の
内容はといえば、「事実関係は粗雑、時系列もバラバラ」といった具合で報告書
としての目的は達成されてはいない。
先日某スポーツ新聞の記者と会った時、桶川事件の県警報告書が話題になった。
「それでは報告書の意味不明な点を質問状にして、再度県警から回答を貰いま
しょう」
と言う事で早々質問状を作成し埼玉県警察本部に発送した。(某紙記者)


☆以下は質問状の全文である。
「桶川事件調査報告書」に関する質問
(1)「7月29日に刑事二課長が事前に自らワープロで作成していた告訴状を被
害者に示し、署名を受け、告訴を受理した」とありますが、本当ですか。告訴状
は「本人か代理人」が書くものではないですか。もし、告訴状でないのなら一体
何だったのですか。
(2)「9月7日ごろ、既に受理していた告訴を最初から受理していなかったこと
にするために7月29日及び8月3日に録取した供述調書(7月30日付け)の
記載の『告訴』を『届け』に変えた」とありますが、本当ですか。「7月30日
の供述」とした調書をいくら偽造しても、7月29日に受理した告訴状にはまっ
たく関係ないのではないでしょうか。
(3)9月7日に提出された被害届には「小松和人」の名前はありましたか。
(4)警察本部に告訴状受理を報告するのは刑事二課長ですか。それとも他の人
(署長など)ですか。
(5)「平成12年1月になり、殺人事件の取り調べを通じ、元交際相手が名誉毀
損事件の被疑者であることが判明」とありますが、それまで分からなかったので
すか。「10月26日、上尾署に捜査本部を設置し被害者の元交際相手の関与念
頭に置きつつ捜査」をしているのに、また、6月15日から猪野さんが何度も上
尾署での相談で「小松和人」と言っているのにも関わらず、被疑者が「判明」す
るまでにそれほど時間がかかった理由は何ですか。
(6)「上尾署が書類を改ざんしていた」ことを公式に認めたわけですが、猪野詩
織さん殺人事件公判に、マイナスの影響を及ぼすとお考えですか。


☆以下は前出記者からの返信メール(本人承諾の上掲載する)
前略 先日はありがとうございました。昨日(11日)、貼付した質問を埼玉県
警にぶつけたところ「6日の記者会見で2時間45分かけて説明した中ですべて
答えている。プロジェクトチームはすでに解散しているので、返事をする部署も
ない」という返事が返ってきました。これ以上は前に進めない状況になっていま
す。一般紙や週刊誌も「事件は終わった」という感じでいます。先ずは、ご報告
まで。草々


警察側から事件に関する報告書の提出があった。と言う事に関しては一つの前進
であろうかとも思う。しかし、提出された報告書の内容に、明らかな矛盾や不備
があったのでは、それを持って報告書であるとは言えない。ならば報告者に再提
出を求めるか、不明な点についてあらためて解答を求めるのは当然の事ではない
だろうか?
前出記者の要望で、ここでは社名・氏名を秘しているが、他のマスコミはいった
い何をしているんだ、これで本当に終わりにしてしまうのか!! と憤りをこめて
私は言いたい。
以後何かの事件に絡んで警察側からは同様の『報告書』か゛世に出るかも知れな
いが、今回のようにマスコミ追及が半端なら、またしても先例(桶川事件)に倣
い、なんの価値も無い報告書が配られるだろう。

 本事件の結末は質問状の最後の部分
『(6)「上尾署が書類を改ざんしていた」ことを公式に認めたわけですが、猪野
詩織さん殺人事件公判に、マイナスの影響を及ぼすとお考えですか。』
が重要である。
つまり警察官が作成するそれら司法書類の証拠能力は、過去交通違反などの軽微
な犯罪も含め、あらゆる事件事故について司法の世界で一応認められてきた。し
かし警察は今回司法書類の改ざんを正式に認めたのだ。警察が改ざんした司法書
類の悪影響で 本事件の公判が歪められることが心配である。
今後発生するあらゆる事件事故に関し、警察が作成する公文書に今回のような不
正が行なわれる可能性は無いのか? 
或いはあるのか? それともわからないのか。それを答えて頂かなければこの報
告書の終わりは無い。

今、まさしく忘れ去られようとしている『京都小ニ殺人事件』も全く同じであ
る。「てるくはのる」という奇妙な記号ばかりがミステリーとして世間の関心事
になり、最後は被疑者死亡という事実だけを残し、警察の捜査段階における数々
の疑惑を残したまま事件は実質終わってしまった。以後『報告』はおろか、遺族
に対する警察からの真実の説明すら無
い。
ある筋からの情報によれば、京都府警は私が書いた週刊朝日を持って被害者方に
日参し「黒木は中村さんを利用している」と刷りこんでいる。というのだ。これ
には元警察官として情け無いの一言に尽きる思いだ。
一方京都地検は、遺族の請求によって一連の警察書類を開示する方向に動いてい
る。というがいったい何年先の話なのだろうか? まして過去の例を見る通り、
手間隙掛け待ち望んだ資料には墨が塗られ、全く内容が掴めない。という悲惨な
結果にもなりか ねないのである。
振りかえれば、私が現職当時何も考えず、只漫然と書き記し作成した司法書類
に、手続き上の違法がなかったとは言えない。と素直にいえるようになった。
『てるくはのる』の岡村容疑者の死は、犯人が死んだという事実だけで片付けて
はいけない。大切なのは、何故どんな手段で死に到ったのかかが問題なのであ
る。
繰り返しになるが、岡村容疑者の死を、屋上からの飛び降り自殺だと容易く断定
した合理的理由を私は知りたいのだ。
その説明が無い限り私は捜査の不手際を隠す為に警察があえて実況見分調書まで
も偽装した。との疑いを捨てる事は出来ないのである

前出記者が言うように、
『プロジェクトチームはすでに解散しているので、返事をする部署もない』と警
察が言い放すなら、今後国民は警察の何に期待すれば良いのだろうか…?




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