Tweet |
回答先: ユダヤ虐殺否定し禁固1年 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 4 月 12 日 19:12:41:
「ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の否定者」と決め付けられたとして、英国の歴史学者、デビッド・アービング氏(62)が米国の大学教授を相手取って起こした名誉毀損訴訟で、英高等法院は11日、この訴えを退ける判決を言い渡した。
歴史見直し論者として知られるアービング氏は自著を通じて、ヒトラーは1943年までユダヤ人をむしろ友人として扱い、大量虐殺は知らなかった、アウシュビッツ強制収容所では毒ガスを使った虐殺はなかった、などと主張してきた。これに対し、米エモリー大学のデボラ・リプスタッド教授が反論の書を出版。そのなかで「アービング氏はヒトラーのホロコースト関与を否定しようとした」と書かれたことでみずからの名誉を汚されたとして、リプスタッド教授と出版社のペンギン・ブックスを訴えていた。
高等法院のチャールズ・グレイ裁判長は判決のなかで、アービング氏は「みずからのイデオロギー上の理由から、歴史の証拠をゆがめた」と認定、「積極的なホロコーストの否定者、反ユダヤ主義の人種差別主義者」であり「右翼親ナチ論者」と判断せざるをえないと述べた。
アービング氏は上訴したい意向だが、敗訴が確定すれば200万ポンド(約3億4000万円)にものぼるといわれる裁判費用の負担を迫られることになる。
(21:29)