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【ベルリン11日時事】
第2次世界大戦中にナチスが欧州各地から略奪した美術品の元の所有者への返還を進めているドイツ政府はこのほど、インターネットのホームページを通じて略奪品リストの公開に乗り出した。
ヒトラーは大戦中、オーストリアのリンツに「総統美術館」の建設を計画。欧州各地から絵画や彫像、書籍、歴史的資料など数十万点ともいわれる美術品を略奪した。戦後、美術品の多くは戦利品として旧ソ連など戦勝国に流れたとされるが、一部は独大蔵省が国内の博物館や大学などで保管、返還に備えて目録のデータベース化を進めていた。
今回公開されたのは、このうちの2242点。簡単な検索で美術品がどこに保管されているか分かるようになっている。[時事通信社 2000年 4月11日 21:01 ]