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回答先: 今後はインターネット携帯電話がイタズラの標的になる 投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 5 月 18 日 20:45:06:
スペインの携帯電話むけウイルス・続報
●携帯電話向けの新型ウイルスについての続報です。
●このウイルスは「愛らぶゆ」ウイルスのようにロマンスで迫るのではなく、内部告発文書を読ませるというやりかたで受取人にVBSファイルを開かせて“感染”を開始するという、ちょっと遠回りな感染戦術をとっています。これがちょっと興味深い。
●携帯電話にもウイルスの影響が及ぶことを実証した点では、やはり歴史的な事件というべきでしょう。しかし考えようによっては、最近日本の携帯電話で流行しつつあるチェーンメイルだって、“人力のウイルス”と言えなくはない【笑】。
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2000年6月7日
スペイン電話市場の独占に抗議？ 携帯電話にまで対象を広げたウイルス
http://www.zdnet.co.jp/news/0006/07/timofonica.html
【米国発】 2000.6.6 4:38 PM PT――
スペイン電話市場の独占状況に腹を立てているらしいウイルス作者が，自分の作るウイルスのターゲットを拡げ，携帯電話の利用者にまで影響を及ぼそうと心に決めたようだ。
アンチウイルス企業各社は6月6日，初の「テキストページングウイルス」が，スペインの電話会社Telefonicaの運営する携帯電話システムの利用者に対して，スパミングをかけていると報告した。
「Timofonica」と呼ばれるこのウイルスは，最近世間を騒がせたI Love Youウイルスと似た手法で広がるが，各社によると，それほど広範囲に蔓延することはなさそうだという。だがTimofonicaは，「ウイルスやワームの脅威を受けるのはPCだけではない」というメッセージを世間に知らしめるものと言えそうだ。
アンチウイルス会社F-Secureの技術トレーニングマネジャーDan Takata氏は，「Timofonicaは携帯電話そのものに感染するわけではない」と強調しながらも，「だが，そんなウイルスもいずれは現れるだろう」と警告する。
●●電話でI Love You●●
Timofonicaは，I Love Youとほとんど同じ形で機能する。
このウイルスは，Timofonica.txt.vbsというファイルを添付したトロイの木馬ライクな電子メールとして届く。そのメールのメッセージにはスペイン語で，スペインの国営電話会社Telefonicaに対する批判が綴られており，同社の「悪事」について詳しい証拠と情報が欲しければ添付書類を開いてみるといい，と促している。Windowsのデフォルトの設定では「vbs」の拡張子はユーザーの目に見えず，このため，この種のファイルが本当のテキストファイルだと思いこんでしまう人も多い。
世界中のコンピュータに攻撃を仕掛けるウイルスやワームの多くがそうであるように，Timofonicaには政治的なメッセージが含まれている。そして感染したコンピュータのMicrosoft Outlookのアドレス帳に記載されたすべてのアドレスに，同じメッセージを送りつける。そのメッセージの内容を翻訳すると以下の通りだ。
『Telefonicaの独占については既に今日，誰もがよく知っている。だがあまりよく知られていないのは，同社がそこに到達するまでに用いてきた手段だ。ここに添付する書類には，不規則な資材購入，ベンダーの実在しない請求書，架空の株式などを示す証拠，意見，それに追加情報の得られるWebアドレスが含まれている。この文書はまた，スペイン内外での搾取と癒着の実態を物語っている。オランダにおける失敗の理由や，同社がLycos買収に際してどんな行為に及んだかなどが，これによって説明がつく。Webのリンクをたどった先にはこれに関連したテーマのページもあり，コメント，意見，情報，文書などを閲覧できる。非常に重大な問題であることは，きっとご理解いただけると思うので，このメールをあなたの友人や知人にも転送してほしい』
そして添付書類を開くとウイルスが起動して――Microsoft OutlookとWindowsスクリプティングホストが有効になっているシステム上で――Outlookのアドレス帳に記載された個々のアドレスに，自らの複製を送りつける。
Timofonicaという名前はTelefonicaをもじったもので，「timo」はスペイン語で「詐欺」や「搾取」の意味。アンチウイルスソフト会社Trend Microのテクニカル分析によると，このウイルスはまた，次回リスタート時にコンピュータの基本設定を削除する「cmos.com」という名称のファイルも残す。
●●ゲートウェイ介して携帯電話へ●●
このウイルスはさらに，Telefonicaの「Moviestar」サービスが使っている電子メール−GSMゲートウェイに電子メールメッセージを送信する。宛先アドレスは，「@correo.moviestar.net」の頭にTelefonicaのエリアコードとランダムな6桁の数字を加えたものだ。
ランダムに生成されたこのGSM番号の多くは，実際には，メールアドレスとしては機能しないものかもしれない。だがアンチウイルスソフト各社は，このウイルスに刺激されて，同じ系統のさらに悪質なウイルスが生まれてくることを懸念している。
「われわれが心配しているのは，このウイルスをもとに，さらに凶悪なウイルスが生み出される可能性だ」と語るのは，Network Associatesのアンチウイルス研究所AVERTのVincent Gullotto所長。
携帯電話でWebライクな機能を実現するWAPとWHTML言語が日増しに重要性を増す中，Timofonicaライクなウイルスの犠牲になる可能性のある次世代携帯電話ユーザーは警戒が必要かもしれない。
[Robert Lemos, ZDNet/USA]
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