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民主・鳩山代表の見舞いの言葉白々しい 野中発言で波紋
自民党の野中広務幹事長の10日の代表質問が波紋を広げている。緊急入院
した小渕恵三前首相に、民主党の鳩山由紀夫代表が代表質問で「心からお見舞
い申し上げる」と発言。これに野中氏が「(小渕氏の)心と体をボロボロにし
た原因のいくつかに鳩山氏自らの発言もあった。あまりにも白々しい」とかみ
ついたからだ。一時、本会議場内はヤジで騒然となり、民主党は「許し難い暴
言だ」と反発している。
野中氏は、小渕前首相について「金融危機、経済不況から脱する諸施策をは
じめ、多くの施策に粉骨砕身の努力をしてきた。そのために身も心もボロボロ
になった」と振り返った。その直後に、鳩山氏への批判が出た。事前に用意し
た原稿にはない発言だった。
この後、質問に立った民主党の枝野幸男氏は「品位にかけ、非人間的だ。
(小渕氏への)同情を利用するような発言は極めて不謹慎だ」と反論した。
一方、森喜朗首相は「野中氏が小渕氏の気持ちを思い、発言したことは間違
っていると思わない」と野中氏を擁護。逆に枝野氏に対して「発言で他人を傷
つけない、常識から外れない、ということを申し上げたい」と述べた。
質問後、鳩山氏は記者団に「党首討論が始まった以上、激論をかわすのは当
然。それに手心を加えるという話はあってはならない」と批判。野中氏の謝罪
や、議事録からの削除を求める考えを示した。(22:34)
http://www.asahi.com/0410/news/politics10013.html