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週刊ポスト4/7
“てるくはのる模倣殺人犯は「オウマーだった」”
「私の名前は門命半諸堂(かちなかた)私は神です(以下略)」。──
3月14日、大阪の守口市で、京都の小2男児殺害犯の「てるくはのる」を真似
た高木志郎容疑者(23)が通りがかりの58歳の男性に切りつけ、殺害すると
いう事件が発生した。冒頭の文章は高木容疑者が犯行後、現場に残したメモだ。
「人を殺すことで、自分の話を聞いてほしかった」と供述している高木容疑者は
大阪工業大学を中退した後、ブラブラしていたが、彼がオウム真理教(現アレ
フ)が発売するグッズや配付しているビラを集める「オウマー」とよばれる集団
に属していたことが話題を集めている。
「この集団はオウムのおっかけ的な存在です。グッズを集めたり、オウム裁判を
傍聴したりしている。交流の場はホームページで、その数は数えきれない。その
HPでは不謹慎な替え歌があったり、地下鉄サリンゲームがいまだに見られるな
ど悪趣味な集団なのです」(捜査関係者)
彼らはネット上で自分たちを「人間汚物」と卑下しているが、「オフ会」には、
元信者や現役信者が集まることもあり、感化されて入信してしまうケースも珍し
くないという。
高木容疑著はネット上では「凄い少年」「里有美香」を名乗る掲示板書き込みの
常連だった。「オフ会」で彼と会ったことのある人間はこういう。
「ふだんは無口でも、オフ会という〃仲間〃の集まりでは饒舌になる人が多いの
ですが、彼は本当に無口な人でした」
高木容疑者はオフ会で、オウムの元信者と知り合い、親しく交際していたことも
わかっている。「一緒に寝泊まりしたり、かなり親しく交際していたようです
が、昨年、元信者が教団に復帰してしまい、ショックを受けていました」(知
人)
事件後、その悪趣味なHP上では高木容疑者を知る人物からの書き込みが目立
つ。日く、「彼を救うための連帯を」「誰がなんといおうと、私は彼を擁護す
る」などである。殺人テロ集団・オウムを「楽しむ」彼らには、事件の重大性は
全く感じられてはいないようだ。