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ワシントン23日時事】23日付の米紙ワシントン・ポストは、
1976年にレテリエル元チリ外相がワシントンで爆殺された事
件について、米司法省がピノチェト元チリ大統領訴追の是非を検
討する予審再開に向けた捜査を開始したと報じた。同元大統領は
軍政時代の大量虐殺の罪を問われて98年10月に英国で逮捕さ
れたが、健康上の理由で訴追されず、今月初めに帰国している。
同紙によると、ピノチェト氏が起訴されたとしても、米国での裁
判に出廷する可能性は小さい。しかし、米当局者は、チリ国内で
の訴追実現に向けて同国に圧力を掛ける象徴的な意味合いがある
と考えているという。