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03/22 21:36 「人影の石」は黒い付着物 専門家の調査で判明 社会285#01
共同
広島市の原爆資料館に展示されている「人影の石」の影に当たる
部分は、黒っぽい物質が付着してできたものであることが二十二日
、奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センターの沢田正昭センター長
らの調査で分かった。
これまでは人が座っていた部分が、熱線で焼けずに白く変色しな
かったため、黒く人影が残ったとされていた。資料館側は付着物の
内容を特定するため、同センターでサンプルをさらに詳しく鑑定し
てもらう。
今回の調査は被爆後半世紀以上がたち、変色や劣化が進む「人影
の石」や衣類など被爆資料の保存方法を研究するため実施された。
(続) 000322 2136
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03/22 21:36 「人影の 社会285#02
沢田センター長らは、肉眼で見えない資料の状態を把握するため
、拡大鏡や赤外線ビデオカメラなどハイテク機器を使い調査した。
調査の結果、「人影の石」は熱線で焼けた石の表面が粉状に荒れ
るなど劣化していた。沢田センター長は「合成樹脂で表面を強化す
るなどの保存対策が必要」と指摘。影の部分の付着物については「
はがれないよう接着剤などで固定することも考えられる」とした。
「人影の石」は御影石で、爆心地から約二百六十メートル離れた
当時の住友銀行正面の石段部分だった。
(了) 000322 2136
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