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217 12/30 19:57 パラオと外交関係樹立 台湾、29カ国目
【台北30日共同】台湾外交部(外務省)は三十日、南太平洋の
パラオ共和国と二十九日に外交関係を樹立したと発表した。パラオ
は中国とは国交を結んでいない。台湾が外交関係を持つ国は、これ
で二十九カ国となった。
台湾とパラオは漁業協力協定を結ぶなど、良好な関係。クニオ・
ナカムラ大統領は一九九五年と九六年に台湾を訪問、李登輝総統の
総統就任式にも出席した。九七年には技術協力協定を結んだほか、
航空協定を締結、定期直航便が就航している。
台湾は七月五日、同じく南太平洋のパプアニューギニアと外交関
係を樹立した。しかし、財政危機にあったスケート前政権が倒れ、
後継政権が台湾との関係を見直したため、外交関係を持つ国は二十
八カ国になっていた。
パラオは、二百以上の小島からなり、人口は約一万七千人。ココ
ナツ栽培と漁業が主産業。米国との自由連合国で、米国に安全保障
を委任、財政支援も受けている。日本とは九四年に国交を樹立、国
連にも加盟している。
[1999-12-30-19:57]
219 12/30 19:54 中国が重ねて撤回要求
【北京30日共同】中国外務省の章啓月副報道局長は三十日の記
者会見で、李登輝・台湾総統が提起した「二国論」について「中台
関係を破壊し、アジア太平洋地域の平和と安定に影響を与えている
」として「問題解決には撤回しかない」と重ねて強調した。
章副局長は、二国論について「祖国分裂の極めて危険な一歩」で
「国際社会が公認している『一つの中国』の否定だ」と指摘。李総
統は「トラブルメーカー」と再度、批判した。
中台は李総統が二国論を提起して以来、対話を中断している。
[1999-12-30-19:54]
230 12/30 19:04 台湾がパラオと外交樹立へ
【台北30日共同】中央通信によると、台湾外交部の李大維次長
(外務次官)は三十日、立法院(国会)に対し、南太平洋のパラオ
共和国との外交関係樹立に関する報告を行った。間もなく外交関係
樹立の発表をするとみられる。
パラオは中国とも国交はない。台湾外交部によると、台湾と国交
を持つ国は二十九カ国になる。
[1999-12-30-19:04]
251 12/30 16:38 「2国論」で米台関係後退 台湾の駐米代表認める
【台北30日共同】台湾の米国との交流窓口、駐米台北経済文化
代表処の陳錫蕃・代表は二十九日、立法院(国会)への報告で、李
登輝総統が提起した中台関係「二国論」は、米国と台湾の相互信頼
関係に衝撃を与え、「再来年の米新大統領就任まで、対米関係の前
進は望めない」とする見解を表明した。
台湾外交当局者が「二国論」で米台関係が後退したことを認めた
のは初めてで、クリントン政権の「二国論」に対する否定的姿勢を
裏付けている。三十日付の台湾各紙によると、陳代表は立法院で行
った「台米関係の現状と展望」と題する報告で、この見方を明らか
にした。
陳代表はこの中で、台湾側が「二国論」を事前に米国に通知しな
かったため、(1)一つの中国(2)中台対話(3)台湾問題の平
和解決―を柱とする「米国の中台政策の枠組みが衝撃を受け、米台
の信頼関係にも影響した」と指摘した。
クリントン政権は「二国論」への公式な態度表明を避けているが
、九月にニュージーランドで開かれた米中首脳会談で、クリントン
大統領は江沢民・国家主席に対し「二国論は米中関係に困難をもた
らした」と支持しない姿勢を示した。
陳代表の発言は来年五月の李総統の退任とその後の米新政権の誕
生を受けて、台湾が関係改善に向け仕切り直しを迫られることを意
味している。
[1999-12-30-16:38]