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◆「江戸前のハゼ守れ」埋め立て計画に抗議の海上デモ
東京都が進めている有明貯木場(東京都江東区)の埋め立て計画に反対する屋形船組合や、自然保護団体などが七日午前、屋形船や乗合船など六十隻を連ねて、海上デモを行った。
海上デモは午前十時にレインボーブリッジに集結し、船は一列縦隊となって佃島から豊洲などを回って有明貯木場までを約一時間半かけて往復した。
船体には「江戸前のハゼを守れ」「埋め立て反対」などのノボリや横断幕を掲げ、「ムダな埋め立てに税金を使うな」「最後の江戸湾を守れ」とハンドマイクで気勢を上げた。
「江戸前の水とハゼを守る会」世話人の樋口正恭さん(70)は、「有明貯木場は東京湾に残った最後の貴重な浅瀬。埋め立てによって江戸前のハゼつり文化も失われてしまう」と話した。
有明貯木場は、原木の輸入が減少したため一九九三年以降は使われていない。
この問題について石原慎太郎知事は「ハゼはどこかに移るでしょう」などと都議会で答弁し、計画通りに埋め立てを実施する方針を示している。
(3月7日14:06)
>「ハゼはどこかに移るでしょう」などと都議会で答弁し
慎太郎やっちゃいましたね。。。
陛下は遺憾に思われるでしょうに、
もっとも自然保護の面からも代替地にハゼを移転させるべきでしょうに。
◇天皇陛下のお言葉
天皇陛下御在位10年記念・魚類の多様性に関する国際シンポジウム懇親会
平成12年2月24日(木)(国立科学博物館)
内外多数の参加者を迎え,私の在位10年を記念して「魚類の多様性に関する国際シンポジウム」が開催されましたことに対し,深く感謝いたします。この席でお集まりの多くの研究者の方々とお会いすることを誠にうれしく思います。
即位後の日々は私をすっかり研究から遠ざけ,私はこの10年間一つも論文を書かないで来てしまいました。皇太子の時に投稿した「シマハゼの再検討」という論文が1989年,平成元年に魚類学雑誌に載った私の最も新しい論文であります。私は1963年に「ハゼ科魚類の肩胛骨について」という論文を書いて以来,ハゼ類の形態や分類に関する論文を書き続けてまいりましたが,その間ハゼ類に関する研究は非常に進みました。そのことは日本に産するハゼ類の種類が年々増加していることにも示されています。1955年に出版された松原喜代松博士の「魚類の形態と検索」は当時魚の種類を調べる上で最も頼りになる本でした。この本の中には日本に生息するハゼ亜目魚類137種が載せられていますが,それから30年近く経(た)った1984年出版の「日本産魚類大図鑑」では292種に増加し,さらに1993年に出版された「日本産魚類検索」では342種に達しています。1984年から1993年というほぼ10年の間に日本産のハゼ亜目魚類は50種も増加したことになります。
私が研究を始めたころの日本では,ハゼ類について骨の形態をアリザリンで染色して調べたり,頭部の感覚管や孔器の配置を調べたりすることは,ハゼ亜目魚類の頭部感覚管系等に関する研究で学位を取られた,今日もここにおいでになっています高木和徳博士以外にはやっておられませんでした。私がハゼ科魚類の肩胛(こう)骨を調べるようになったのは,松原博士の「魚類の形態と検索」にカワアナゴ科には上烏喙(うこう)骨すなわち肩胛(こう)骨があるが,クモハゼ科にはその骨がないという1911年のReganの論文が引用されていたことと,高木博士からハゼ類の骨の種類による相違を調べたGosline博士の1955年の論文を見せていただいたことに始まります。今日の午前中シンポジウムで松原博士に触れられた発表を聞き,私は博士にお会いしたことはありませんでしたが,私の論文に対する励ましの言葉を頂き,また著書にその論文を引用されたことが思い起こされました。
これまでの研究を通して私は論文を書き上げることの厳しさと喜びを味わってきました。そうした過程で,1936年に日本産のハゼ科魚類の分類で学位を取られた故冨山一郎博士を始め内外の研究者から助言と励ましを頂いたことを深く感謝しております。
この度のシンポジウムは魚類の多様性に関するものでありますが,ハゼ類は渓流から海にまで分布し,中には陸上にはい上がってきたものもあります。底生生活を営むものがほとんどですが,遊泳生活を行うものもあり,種類数の多さと共にその生態も誠に多様性に富んでいます。このように尽きることない未知の研究領域のあるハゼ類を研究の対象としたことは私にとって非常に幸せなことであったと思います。日々の務めの傍らではありますが,私は今後とも研究を続け,少しでも学界に貢献できたらと願っています。
この度の国際シンポジウムが内外の参加者のきずなを強め,魚類学の今後の発展に資するならば誠にうれしいことであります。
終わりに当たりもうこの世におられない方々も含め,私のこれまでの研究に様々な形で携わられ,励ましと協力を頂いた内外の研究者に深く感謝し,お礼の言葉といたします。
http://www.kunaicho.go.jp/press/press-03-24.htm#GYORUI
平成11年8月11日 問い合わせ先
東京都港湾局 港湾局開発部開発技術課
電話 03−5320−5572
臨海副都心有明北地区の埋立免許出願について
本日、東京都は公有水面埋立法第2条第1項の規定に基づき、東京港港湾管理者の長で
ある東京都知事に対して、臨海副都心有明北地区埋立地の埋立免許を出願したのでお知ら
せします。
1 埋立免許出願の概要
・ 位 置 東京都江東区有明一丁目地先公有水面
・ 埋立面積 約35ha
・ 護岸延長 約2,170m
・ 工事期間 5年間 (平成12年度から16年度)
・ 埋立目的
臨海副都心有明北地区埋立事業は、平成9年3月に策定した、「臨海副都心まちづ
くり推進計画」に基づき、緑豊かな「旧防波堤」への眺望や海辺の景観を活用した、
うるおい豊かな都市型住宅やシーサイドを生かした商業施設を配置するため、貯木場
などの水域を埋め立てるものです。
また、水際線には高潮に対して安全で、都民が水と緑に親しめる水辺空間を創出す
るため、親水性のある防潮護岸を整備していきます。
なお、埋立地を南北に環状第2号線と放射第34号線が計画されており、このうち
環状第2号線の上空には新交通ゆりかもめが延伸する予定となっています。
・ 土地利用計画
a都市機能用地 住宅系用地、住・商・業複合用地、住・商複合用地、公共公益系
用地
b交通機能用地 道路用地(環状2号線・放射34号線)
c緑地 公園緑地用地(有明親水海浜公園)
2 今後の手続き
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|免許| |告示| |地元区長へ| |運輸大臣| |認可| |工事|
| |+| |+|の意見照会|+|への |+| |+| |
|出願| |縦覧| |及び回答 | |認可申請| |免許| |着手|
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http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/1999/08/2098G200.HTM