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5 01/02 10:38 米偵察衛星システムに障害 3時間情報受信できず
【ワシントン1日共同】ヘームリ米国防副長官は一日、コンピュ
ーターの二○○○年問題により、国防総省の軍事偵察衛星システム
の地上基地の受信機能が三十一日に作動しなくなり、衛星網から送
られてきた写真情報の一部を二―三時間にわたり受信できなかった
ことを明らかにした。
副長官は国防総省関係の二○○○年問題では「最も重大な混乱」
と語った。
補完システムを作動させ、現在は情報を受信しているが、本シス
テムは復旧しておらず、受信情報量は通常よりやや少ない状態が続
いている。
いくつかある米国の偵察衛星システムのどれにトラブルが起きた
のか、世界のどの地域の写真情報が入手できなかったのか、などに
ついて副長官は安全保障上の理由から明らかにしなかった。
トラブルが起きたのは、米軍のコンピューターの運用基準時間で
あるグリニッジ標準時の一日午前零時(米東部時間三十一日午後七
時)から。偵察衛星システムも二○○○年問題の対応処置をしてい
たが、衛星が実際に到達した位置とは違う条件で仮想試験を行って
いたため、故障を予想できなかったという。
米国防総省は三十六億ドル(約三千六百億円)を費やし、二○○
○年問題対策を行っていた。
[2000-01-02-10:38]