Tweet |
讀賣
02/25 08:40 幸福銀受け皿、国内金融機関か米投資ファンドに
九九年五月に経営破たんした第二地方銀行の幸福銀行(本店・大阪市)の貸し出し債
権や従業員の受け皿候補が、地域ごとの分割譲渡を検討する大和銀行グループなど複数
の国内金融機関と、一括譲渡を目指す米投資ファンドのロスチャイルドに絞り込まれた
ことが二十四日、明らかになった。幸福銀行の金融整理管財人団は、各受け皿候補の具
体的な譲り受け条件をみて、早ければ三月中に最終的な判断をする。
最有力視されている大和、大阪、近畿の各行から成る大和銀行グループは、幸福銀行
の営業エリアのうち、大阪府の全域と兵庫県の都市部、京都府の一部を引き受け対象に
し、全体で貸し出し債権五千〜六千億円、従業員四百〜五百人を譲り受ける方向で管財
人と交渉している模様だ。
関係者によると、大和グループ以外では、第二地銀の奈良銀行が奈良県内、第二地銀
の和歌山銀行が和歌山県内の貸し出し債権や店舗などの譲り受けを検討している。一部
続き (改行で表示 E:終了)
>
地域では信用金庫も受け皿に名乗りを上げている。
米投資ファンドのロスチャイルドは、近畿一円に店舗網を持つ幸福銀行を一括して譲
り受ける方針を金融整理管財人に伝えている。日本長期信用銀行を引き受けた米リップ
ルウッド・ホールディングス社と同様、投資資金を募って経営を立て直した後に、株式
を上場するなどして資金を回収するのが狙い。米ロスチャイルドは、英国を本拠にして
日本法人も持つ国際金融グループのロスチャイルドとは無関係の法人だ。
[2000-02-25-08:40]