Tweet |
幸福銀行:
受け皿にロスチャイルド・グループが名乗り
--------------------------------------------------------------------------------
昨年5月に経営破たんした幸福銀行(本店・大阪市)の受け皿探しで、外資系では大手国際金融機関で英国に本拠を置くロスチャイルド・グループが名乗りを上げ、最終選考に残っていることが23日分かった。
関係者によると、幸福銀の金融整理管財人団は当初ロスチャイルド・グループを含む複数の外資系金融機関や関西系都銀・地銀・信金、事業会社など計30社に営業譲渡を打診。今年1月には数社に絞り込み、秘密保持契約を結び全資産内容を提示した。現在、全資産の譲り受け価格を盛り込んだ事業計画書の提出を受けつつある。
最終選考には、近畿銀行と大阪銀行を傘下に治める大和銀行グループや奈良・和歌山の地銀などが地域ごとの分割譲渡を求めて残っている。外資系ではロスチャイルド・グループが全地域の正常債権を引き取る方向で意欲を示している。
受け皿探しは、3月には管財人団が数行との個別ヒアリングを行う予定で、破たんから1年以内の決着に向け、大詰めを迎えている。
ロスチャイルド・グループはドイツを発祥の地とし、ロンドンに本拠を構える世界有数の財閥。ロンドンの「N・M・ロスチャイルド父子銀行」を中軸とし、欧州を中心に国境を超えた強固な国際金融ネットワークを築いている。 【藤本 史昭】
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200002/23/0223e028-200.html