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No.17 京都事件・謎の警察虚偽発表『京都府警初動捜査ミスの怪』
発言者:黒木
発言日:2/22 22:45
それは、何故捜査員が家宅捜索令状を持たずして岡村容疑者宅に打ちこみを掛けたのか?
と、いう謎です。
私にとってそれは捜査の定石・常道をもってしても不可解な謎でした。
しかし、その謎は解けました。
キーワードは、”人権尊重” と、”誤認逮捕の防止” そして、
”捜査指揮能力の欠如”です。(現職警察官X氏からキーワードをメールで頂きました。)
結論を言えば、京都府警捜査本部は岡村容疑者を重要参考人としてマークしていな
かったのです。
捜査資料が蓄積されれば、その嫌疑にも段階が生じます。濃いか薄いかです。
その中から絞った”重要参考人”を警察署に任意同行し、捜査テクニックを駆使し、
自供に追いこむわけですが、その手法は捜査員一人一人の持ち味です。
巧みな話術で引く者、脅しめいた言葉で引く者、証拠をちらつかせ引く者、それは
様々です。
自供を引き出す事を、警察の社会では『落す』といいますが、落ちた後は通常逮捕
するのが一般的です。しかし、今回の場合捜査員が自宅に赴き、結果として任意同
行を拒否されたわけですから、。
“任同拒否”に対する作戦は立てられていたのか?
容疑者逃走を想定した作戦は無かったのか?
本当に事件を重く見ていたのか?
と、”捜査指揮能力”を疑いたくなるわけです。
話しが前後しましたが、次は、キーワードの中の”人権尊重” と、”誤認逮捕の防止”
についてです。
この理屈の根底にあるものも捜査能力です。
岡村容疑者宅に ”家宅捜索令状を持って” 捜査員が打ちこみ、調べるだけ調べて
何もありませんでしたでは世間は通りません。
社会的関心が高く、それが重要特異な事件であればあるほど、無実の者に対しての
ダメージが大きく、その人権被害は甚大なものになるでしょう。
誤認逮捕ともなれば ”家宅捜索” の比ではない事はいうまでもありません。
岡村容疑者に対する嫌疑が濃厚で、「この者以外にホシはいない」と、いうほどの
認識を捜査員全員が持っていたら、そして、”何かの力”に惑わされない、力強い
捜査指揮体制があったなら、前回書いた『京都新聞スクープ写真の怪』がたとえ目前
にあったとしても、岡村容疑者をミスミス取り逃がす事は無かったと思うのです。
最終的には、京都府警捜査本部の詰めが甘かった。捜査指揮が確立されていなかった。
と、厳しい非難を受けて当然であり、警察幹部は堂々とその責任をとるべきだったの
です。であれば、いい訳の必要も無く、小細工も無く、ウソの発表も無かったわけです。
マスコミ各社は、『警察の大失態』と報道しました。が、私が思うにこれは大失態等
という程なまやさしいものではありません。
警察は被害者やご遺族そして、関係者、全国民を騙したのです。そして、地道に捜査
を尽くした現場警察官の意欲を失わせてしまったのです…。
次回は『失尾の怪』です。
http://www.kiwi-us.com/~soki/kuroki/kyo_tree/treebbs.cgi?log=17