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巨大建築物で政治イベント 江沢民主席らが祝賀式典
【北京1日共同】中国の首都、北京にこのほど完成した巨大なモ
ニュメント「中華世紀壇」で十二月三十一日深夜、二万五千人規模
の二○○○年祝賀式典が盛大に行われた。
式典で、江沢民国家主席は「中華民族は祖国統一を実現し、富強
で民主、文明的な社会主義近代国家の基礎の上に偉大な復興を実現
するだろう」とあいさつ。式典は建国五十周年、マカオ返還に続く
今年最後の「政治宣伝イベント」となった。
世紀壇の南端の聖火台には、北京原人の化石が見つかった郊外の
周口店遺跡で採った火を点火。「中華民族の文明の火」として永遠
に燃やし続ける。
新たに鋳造された世紀壇の鐘は高さ六・八メートル、直径三・三
八メートル、重さ五○トンと世界最大級。二十一世紀の到来を意味
する二十一の「除夜の鐘」を響かせた。二○○○年は中華民族の象
徴、辰(たつ)の年でもあり、式典では長さ五○メートルの竜の舞
も披露された。
世紀壇は明、清の皇帝が豊作を祈念した建築物「天壇」などにな
らって、北京市が約二億元(約二十五億円)を投じて北京西駅前に
一年がかりで建設した。
[2000-01-01-11:02]