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15 01/01 15:02 思想、軍、科学技術を重視 北朝鮮が新年の共同社説
【北京1日共同】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の労働党機
関紙、労働新聞など三紙は一日、新年の共同社説を発表し、二○○
○年を「偉大な党の領導に従い、強盛大国建設で決定的な前進を遂
げる総進撃の年」と強調。「思想重視、銃(軍)重視、科学技術重
視の路線を掲げ、今年の総進軍を進めなくてはならない」と訴え(
1)思想(2)軍(3)科学技術―を「強盛大国」建設というスロ
ーガンの「三つの柱」と規定した。
南北関係や統一問題に関しては「二○○○年を祖国統一のための
闘争で新たな歴史的な転換の年としなければならない」と強調した
が、対米、対日関係への具体的な言及はなかった。
昨年同様、軍機関紙「朝鮮人民軍」、青年組織機関紙「青年前衛
」と共同で発表された社説は「党創建五十五周年の今年を千里馬の
大高揚の炎の中で誇りに満ちた勝利の年として輝かそう」と題され
、昨年は「強盛大国建設で偉大な転換を起こした歴史の年」だった
と指摘。
「経済状況は依然として困難」と認めた上で「今年のわれわれの
闘争は駆け足行軍の継続である」と引き続き経済闘争の継続を呼び
掛けた。農業では、種子革命やジャガイモ革命、二毛作の推進など
昨年同様の呼び掛けを行った。
故金日成主席は毎年、元旦に肉声で「新年の辞」を発表していた
が、同主席死去後の一九九五年以降は代わりに労働新聞などの共同
社説が発表されており、今年も最高指導者である金正日総書記によ
る「新年の辞」はなかった。
[2000-01-01-15:02]
16 01/01 15:02 25年までに統一の展望 韓国外交通商相
【ソウル1日共同】韓国の洪淳瑛・外交通商相は一日、YTNテ
レビとの年頭インタビューで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
との南北統一の展望について「二○二五年までに、統一かそれに近
い状態が実現するだろう」と述べた。
洪外交通商相は、北朝鮮が韓国の柔軟な対北朝鮮政策により「徐
々に変化している」と分析、交流を通じた平和共存が定着しつつあ
るとの認識を示した。
また、米大統領選を念頭に北朝鮮が展開している共和党批判は「
米国や国際社会に関心を向けている証拠であり、好ましい」と指摘
。北朝鮮に強硬な姿勢を示す共和党候補が当選しても「戦術的な違
いはあろうが、ペリー政策調整官の報告書に沿った日米韓の協調の
枠組みは維持される」と述べた。
一方、竹島(韓国名・独島)に日本人が本籍地を移転していると
される問題について洪外交通商相は「日本側の行為は不当で、実効
支配もしている韓国の領土であるとあらためて主張する」と話した
。
[2000-01-01-15:02]
20 01/01 13:19 例年よりイデオロギー濃厚 経済困難認め闘争継続 北朝鮮
【北京1日共同】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の労働党機
関紙、労働新聞など三紙が一日発表した共同社説は、北朝鮮が掲げ
るスローガンである「強盛大国」建設のため「思想・軍・科学技術
」を三本柱に「総進撃」することを強調するという、例年に増して
イデオロギー的色彩が濃いものとなり、再建が課題である経済分野
に関する具体的な目標や課題の提示は減少した。
昨年の社説は「強盛大国」建設で、食糧生産のため「ジャガイモ
革命」を訴えるなど経済各分野での目標や課題に具体的に言及し、
かなりの分量を割いたが、今年は「思想が堅固になり、銃が威力を
持ち、科学技術が発展すれば、それがすなわち主体の強盛大国であ
る」とし、思想、軍、科学技術の重視が強調された。
現在の北朝鮮経済については回復基調かどうか、見方が分かれて
いるが、社説は「われわれの経済状態は依然として困難である」と
認め「今年のわれわれの闘争は駆け足行軍の継続」と指摘、住民に
経済闘争の継続を呼び掛けた。
経済を「依然として困難」としたのは、食糧などの国際的な支援
を得やすくする配慮もあるとみられる。
だが、昨年の社説は「全人民が立ち上がって総進撃する時、わが
行軍の道は必ず楽園の行軍の道につながるであろう」と指摘してい
たにもかかわらず、二○○○年のミレニアム(千年紀)を迎えても
北朝鮮は「楽園の行軍の道」を提示できず「行軍の継続」を訴える
にとどまった。
[2000-01-01-13:19]