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01/01 00:05 BC級戦犯資料を百年封印 69年当時の英政府方針 外信41 #01
【ロンドン31日共同】第二次大戦の戦勝国が東南アジアなどで
旧日本軍軍人を裁いたBC級戦犯裁判について、英国が一九六九年
当時、被告関係者の抗議や報復を恐れ、裁判関係資料を百年間封印
し公開しない方針をとっていたことが、二○○○年一月一日付で解
禁された英国立公文書館の資料で明らかになった。
英国はその後方針を変更し、資料を七○年代後半から順次公開し
たが、公正さに強い疑問があるBC級戦犯裁判の真相公開に、戦後
二十四年を経ても戦勝国の一角が極めて消極的だった実態を示して
いる。
今回、規定の三十年を経て公開されたのは、裁判資料公開の是非
をめぐる英外務省、国防省、在米、在オーストラリアの各英大使館
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などの内部連絡文書。
(続) 000101 0005
[2000-01-01-00:05]
01/01 00:06 BC級戦 外信41 #02
それによると、BC級戦犯裁判を実施した米国、オーストラリア
は一九六八年ごろから裁判資料の段階的公開に向けて動き、英国に
も同調を求めた。
しかし当時のウィルソン労働党政権は、外務省、国防省などの検
討を踏まえ、六九年十月三日付で外務省が在米大使館に送った公電
で「戦犯裁判を歴史の領域に移すのは時期尚早」と米国に伝えるよ
う指示した。
公電はその理由に(1)通常の公文書は三十年で解禁だが軍事法
廷関係は百年間は非公開(2)被告や関係者の抗議を招く(3)日
本から強い要請がない―などを挙げた。
特に日本政府の資料提供要請について「官僚的な形式主義の域を
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出ない。それも六○年以降はなく、日本は(資料公開を)重視して
いない」とした。
(続) 000101 0005
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01/01 00:06 BC級戦 外信41 #03
政府内部の検討段階では、国防省が裁判証人らへの「報復」を懸
念、百年間非公開を主張。外務省は「日本は経済に集中しており、
報復の可能性は低い」と反論したが、最後は国防省案が採用された
。
(了) 000101 0005
[2000-01-01-00:06]
01/01 00:06 英国のBC級戦犯裁判 外信44
侵略戦争の共同謀議など「平和に対する罪」に問われたA級戦犯
に対し、捕虜虐待などの「通例の戦争犯罪」と、住民虐殺などの「
人道に対する罪」に問われたのがBC級戦犯。
連合国側が個別に担当したBC級戦犯裁判は、アジア各国で約五
千七百人を起訴、九百人以上が死刑となった。英国はシンガポール
、クアラルンプール、香港などで一九四六年から四八年までに千人
近くを裁き、二百二十三人を死刑とした。
裁判で問われた収容所での英捕虜虐待に対し、九八年に訪英した
天皇陛下ご夫妻に元捕虜らが抗議。日本軍に徴用され裁判で処罰さ
れた韓国・朝鮮人が日本政府に補償を求めるなど現在も尾を引いて
いる。(ロンドン共同)
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(了) 000101 0005
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