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★昨年公開されたアメリカ映画でありましたね。コレと似た奴が。
普通の人たちの私生活を『実況中継』し、視聴者の投票で一番を決めるという趣向を売り物にしたテレビ番組がオランダで大ヒットした。番組制作会社が昨年末まで１００日間、９人の共同生活の様子を放映し、同国で昨年の視聴率のトップを記録。極端な《覗き見趣味》に「出場者の人権をないがしろにしている」と顔をしかめる視聴者もいるが、今年はドイツ・ポルトガルなどでも同様の番組が始まるなど、欧州各国に広がる勢いだ。
アムステルダム郊外の小さな仮設住宅で昨年９月１６日から、９人の若者が共同生活を始めた。軍人のバーツさん(23)はファッションスタイリストのサビンさん(26)と恋に陥り、一夜を共にする。そこへ家電セールスマンのマーティンさん(33)もバーツさんの悪口を言ってサビンさんの気を引こうとする････。
これはテレビドラマのストーリーではない。実在の人たちの実際の生活なのだ。
『ビック・ブラザー』と題するこの番組を制作したのはオランダのエンデモル社。共同生活の場となる住宅には、24のカメラと59のマイクロフォンを各部屋と庭に設置。寝室はもちろん、シャワールームやトイレにまでカメラを入れる徹底ぶりだった。
同社は動きのある場面を４つに絞り、インターネットで24時間放映。そのダイジェスト版を毎日午後８時から30分、テレビ番組として放送した。視聴者の投票で「登場人物で嫌いな人」を週ごとに外し、12月30日に最後に残った一人を勝者とした。最終日の視聴率は50％を突破、20〜34歳の年齢層では実に73％に達した。
優勝したバートさんは25万ギルダー(約1,300万円)の賞金を手にしただけではなく、一躍有名人に。準優勝のルードさんはホテルチェーン【まさか創業者が石屋のヒルトン？】のキャンペーンボーイになった。
事業としても大成功。120人の人件費など６億〜８億のコストがかかったが、広告や１票１ギルダー(約50円)で受け付ける人気投票の収入などを合計した総収入は10億円を越した。アムステルダム証券取引所に上場しているエンデモル社の株価も、この番組の放送開始直後の10月初めに比べて２倍に急騰した。
ヒットの理由を同社のトーマス・ノーテルマン広報部長は「オランダ国民の心を捉えたエンタティンメントだった」と説明。覗き見趣味との指摘にも「セックスそのものや暴力シーンは放映していない。許容範囲だ」と主張する。
エンデモール社はドイツのテレビ局「RTL2」とポルトガルの「TV-T」にも制作権を販売。ドイツでは３月から『新ビック・ブラザー』が放送される見通しだ。更に英国・スペイン・米国のテレビ局とも交渉を煮詰めており、交渉相手は欧州を中心に15カ国にも登るという。また、オランダでは別のテレビ局が、出場者11人がバスで３ヶ月間各都市を回りながら敗者を一人ずつ降ろしていく番組を計画している。
もちろん、他人のプライバシーそのものを見世物にするこの種の番組には批判も少なくない。オランダ心理学者協会のエリック・ハース報道官は「社会から隔絶した環境で長く生活するとストレスが溜まり、暴力行為に及ぶ可能性もある。人気を得ようと１日中、冗談を言うことに専念する。出場者の健康にとっては大変危険。この番組には反対だ」と語る。
とはいえ、欧州の人たちは番組に出たい人は出場し、見たい人は見ると割り切っている。特にオランダは徹底した自由主義のお国柄。批判を受けつつも、この種のタイプの番組が定着する可能性は十分だ。
【アムスタルダム・品田卓】
★「批判を受けつつも、この種のタイプの番組が定着する可能性は十分だ」ほんとうにバカなゴイたち。定着するのは「この種の番組」ではなく、社会全体が「カメラに監視」されることなのに。今は、ゴイに家畜根性を植え付ける、つまり【カメラに監視されることに慣れさせる】段階であるのだろう。本当にバカで救いようのない家畜根性。
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