オカルト宇宙観の例

 
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投稿者 SP' 日時 2000 年 1 月 30 日 12:11:29:

回答先: 電波に乗って"A Voyage to Arcturus" 投稿者 SP' 日時 2000 年 1 月 04 日 09:44:13:

 コンタクティたちの話による宇宙人、またアメリカのグレイなどの宇宙人、さらにいまではチャネリングで宇宙知性とコンタクトするという風潮さえ存在する。われわれはこうした無数の情報をうまくかきわけながら、狭量にならず慎重に考えなくてはならない。
 というわけで、私なりに、UFOを分類してみようと思う。これは私が一時手がけていたFAX情報局のUFO情報サービスで掲載した内容である。

 宇宙人を三種類に分類する

 UFOとはそもそも何なのか、いろいろと議論は活発だ。しかし、多くの人が見落としているのは、UFOがもしプラズマでもなく、地球製の飛行装置実験でもなく、宇宙人だとみなした場合、この宇宙人にはひじょうに種類が多いということだ。
 UFOの推進原理は、この宇宙人の進化水準によって、そもそも違う。いやUFOの定義さえ違う。乗り物であったり、またときには、人造生物でさえある。
 UFO観測会で、数%の人しかUFOを見なかったりする事実を、美内すずえは、『神霊記』で、UFOは、地球の物質とは振動が違い、同調できる人にしか見えないのだと主張するが、しかしもっと物理的な手段で飛ぶ宇宙種族の、いってみれば進化の遅れたUFOであれば、そんなことはない。墜落した乗り物の残骸の科学分析さえできる。さて、この宇宙人の水準にはきわめて幅があるが、簡単には、何種類かに分類できると思われる。
@隣人。地球人と数百年かしか進化水準が違わない。これは飛行装置も、いまの地球人がよく考えればわかるような原理である。むしろ地球人に対して、科学的な貢献がしやすい。それは直前の一歩前を歩んでいるからだ。また精神的に、地球人よりもはるかに劣る種族もいる。
A汎惑星人。実在し、惑星に住んではいるが、ただ地球人と、大きく進化水準が離れているケースがある。一説では、いま地球に到来する宇宙人は、かつて栄えた地球の古代文明の住人だったという。つまり古代文明の時代に、いまの地球人くらいの進化レベルにあって、いまは地球人に対して、後輩みたいな感情を持っている。地球文明の崩壊の危機に対して、いちばん真面目に心配している。
B宇宙人。すでに形態の存在しない宇宙人。これこそ宇宙人だというべきと主張しているコンタクティがいるので、宇宙人と名前をつけた。形がないために、どんな生体にも、同調できる。ひとつの精神体である。Aの種族は、自分の進化系統に縁のあるBに、指導を受けている。
 じつは、こうした分類が、地球ではオカルトや神秘主義の世界で、ちゃんとされていた。グルジエフは、古代の呼び名を当てはめて、宇宙的な知性の水準の図表を展開した。ここでは、Aを(小)天使と呼び、Bを大天使と呼んでいたのだ。またヨガの悟りの世界では、Aをアデプトすなわち肉体の存在する聖者、Bをアバターすなわち肉体の存在しない聖者と呼んでいた。
 Bの種族、ときにはAの種族も、科学的な研究の対象になりえないので、実証性を求めるUFO研究家には、まったく否定されている。そもそも科学では、光よりも早い振動の情報は、まだ認知されづらいのだ。またAは、アダムスキーコンタクトや、マイヤーコンタクトなどで有名な、いわゆる「指導的な知性を持った」宇宙人だ。
 だがもしわれわれが、AやBの宇宙存在のことを認めれば、やはり夢でのコンタクトや、チャネリングも認めざるを得ないし、また精神的な進化や悟りなどとUFOは関連することになる。大時代のヒマラヤ聖者の探求がこんどは、宇宙知性X(X氏ではない)との遭遇という話に転化されていくのである。
 科学性と、実証性を求めるUFO研究家や、科学者にもっとも批判の餌食にされやすいUFOの宗教性なども、ここから出てきやすくなるのだといえよう。だが、そうなりやすいからといって、その存在を否定するのは、バイクで怪我をする人がいるから、バイクを禁止する、という短絡的な発想となんら変わりない。情報が高度すぎて、自分の知能がその処理をできないものだから、その存在を否定する、というのはいつもありがちなことなのだ。
 地球は、宇宙人にとっての、新しいマーケットなので、さまざまなレベルの宇宙人が到来する。そこでこれらを共通なものとして分析するのは、不可能に近い。あるコンタクティは極度に進化した種族に関与するかと思えば、ある政府は、低俗な宇宙種族に脅しをかけられる。ここでいえることは、自分に似た、あるいは自分の目的に合致した水準のコンタクトが起こりやすいということなのだ。その範囲で、異質な他のケースを批判したり、分析したりはできないのである。

 グルジエフの唱える宇宙体系とは?

 宇宙人を分類したり、考えたりするために、いまさらながら20世紀初頭の神秘家たち、すなわちドイツの人智学者ルドルフ・シュタイナーや、ロシアの神秘家G・I・グルジエフなどを引き合いに出すのは、時代錯誤だろうか? 私はまったくそうは思わない。というのも、UFOにしても宇宙存在にしても、いつの時代でも到来していたし、コンタクトもいまに始まったことではないからだ。当然、地球上の知恵のなかにそれらを解明するものは昔からいくらでもあっただろう。
 ここでグルジエフの宇宙体系について、ごく一部を解説してみよう。なおグルジエフについてもっと知りたい人は、ウスペンスキー著『奇蹟を求めて』(平河出版)を読んでほしい。
 グルジエフは、宇宙に存在するあらゆるものを、振動密度/物質密度という考えで分類した。つまり精神や霊も、いかなるものも基本的に物質であり、ただそれはわれわれが手でふれることのできる物質と比較すると、振動密度が高く、そのぶん物質密度は低いのだ、という考え方だ。振動密度と物質密度は反比例の関係にある。われわれの肉体よりも、感情はもっと振動密度の高い物質だ。さらに思考はもっと振動密度が高い。それでも、やはり感情も知性も有限の物質なのである。
 グルジエフはこの振動密度/物質密度の異なる物質を水素番号で識別した。といっても、いま一般に知られている元素の水素とはまったく異なる概念のようだ。水素の番号は数が小さいものほど、振動密度が高い高次元の物質で、数が多くなるにつれて、一般にいう物質的な姿になってゆく。
 水素1は、この宇宙で分割不可能な、絶対といわれる物質。
 水素6は、高次思考能力の物質といわれる。だが、この思考能力は、ふつうの知性と違い、象徴を象徴そのままに考えることのできる知性で、神話はこの知性で語られているという。生命の根底にある本当の意図とでもいうべきだろうか。
 水素12は、高次な感情能力だといわれる。これは宗教的な感動や、言葉で語りつくせない強烈に神聖な感情などに象徴される。一般の人間の感情も知性もこの強烈さについていけないので、たとえば瞑想家などもこの水素の体験をすると、一時的にエクスタシーに飲み込まれ、言語能力を喪失する。
 水素24は、グルジエフ体系になじんだジョン・C・リリー(『意識の中心』平河出版)の言葉をかりれば、専門家的悟りの意識だといえる。たとえばあるひとつの仕事に練達した人は 、かならず常識では納得できない不思議な能力を持っている。レーサーが驚くべきスピードで、すでに脳の認識力では追跡できないはずの路面を冷静に観察し、正確に車を運転する能力などだ。また優れた武道家や兵士が、あるとき砲弾が自分に向かっているのを肉眼で見たりする、という例もあげられる。一瞬でも通常の「考え込む」状態に入ると、この危ないところを綱渡りするような優れた能力は失われる。レーサーはその瞬間事故を起こす。人はひとつの仕事に熟練することで、この水素を蓄積する。独特の高速の意識だ。
 水素48は、一般にいう思考能力だ。考え、分析し、語るというレベルのことだ。ジョン・C・リリーは精神の無風状態だという。
 水素96は、濃密な感情、たとえば怒り、嫉妬、憎悪など。われわれが、この物質に内面的に同化せず、外的な物質として観察する場合、これは“気”や、動物磁気として観察される。また光の速度もこの96だ。
 水素192は、空気。水素384は、水。水素768は、私たちの食べている食物の水準に近い。水分の多い栄養の少ないものは水である384に近く、フレーバーの多い堅い食物は1536に近くなる。水素1536は、樹木。水素3072は鉄。
 すべては振動密度/物質密度の違いで分類したこの物質表は、つまるところ、極度に優れた霊や知性も、樹木も、鉄も、すべて唯物論的な尺度のなかで分類されることになる。とはいえ、科学的に計測できるのは、いまのところ96までで、それよりも高速の物質は、思考実験としては数学的になり、推理できるのだが、なかなか証明されづらいものだといえる。
 さて、別図を見てほしい。これは水素の分類法に基づき、この宇宙に存在する「生きとし生けるもの」の関連を説明した一覧表だ。
 ひとつの枠に三つの数字が入っている。これについて説明しなくては、この図の意味が分からないだろう。古代から継承されてきた哲学体系には、しばしば人間や、他のあらゆる有機体は、三つに区別される組織でできているといわれている。たとえていえば、これは知性と感情と肉体だ。あるいは霊・魂・体といういい方もある。
 もっと分かりやすくいうと、宇宙は振動の高いものから低いものへ、連鎖的につらなっているので、ひとつの生き物の性質を特定するには、その生き物そのものを上下ではさんだ宇宙を含めて、合計三つで判断しなくてはならない、という考えだ。われわれ人間はもっとも低い部分は肉体でできている。また高い部分は精神だ。この二つの中間に、われわれ自身の“自然体”と感じるものがある。
 そこで、生命を記述するのに、三つの水素が記入される。ひとつは、その知性の理想に近い支配的な因子。その生命はこの物質に従属し、食い物にされている。真ん中にある水素は、その生き物そのものを示している。下にある水素は、この生き物が土台として立ち、なおかつその物質を食い物にしている、といえるものだ。従うものと、従えるもの、その真ん中に自分自身がある、という図式である。
 例をあげると、この図表では人間は、6・24・96の組み合わせだ。といっても、これはじつは人間の将来的に理想とする生き方で、実際には、12・48・192という水準で生きているのが実状といえる。専門家的悟りを中心にして、ちゃんと自分のすすむべき方向がある人と、考え込みいろいろと迷っている48を中心に生きる人の違いだ。
 ここで96とは、光の速度に対応する。これよりも数字の小さなものは、光よりも速い物質。これよりも数字の大きなものは、光より遅い、すなわち可視の世界である。
 水素の三つの組み合わせは、思考・感情・肉体のことなので、人間の肉体はこの96を中心として、より密度の濃密な脊椎動物、無脊椎動物、植物、鉱物、金属を体内に含有していると解釈することができる。
 われわれは6=高次思考物質や12=高次感情物質を視覚化はできない。それは光よりも速度が速い、すなわち振動の高い物質だからである。視覚的に対象化できないものは、われわれ自身の内面にある原理だと感じてしまうのである。
 グルジエフは、宇宙に存在する生物はすべて他の存在との相対的な位置づけを持っていると主張したので、たとえば、ここから次のような推理も可能である。
 大天使1・6・24にとっては、24は肉体である。人間にとって視覚化できないが、きわめて聡明な意識状態で達成される24の意識状態は、大天使という存在レベルから見ると、あたかもわれわれが肉体を見ているかのように、物質的に認知されるものである。
 またこの図表では大天使よりももうひとつ物質密度の重い実体である天使は、肉体を48としている。これは人間のレベルでは、言葉や思考の速度を表している。つまり天使は、人間の言葉や思考のなかに、その肉体を置いているという見方である。また肉体ではなく、実体はというと、ごくまれな人々しか体験しない、強烈な宗教的なエクスタシー(水素12体験)のなかでのみ、その本質を知ることができる、というわけだ。これではまるで聖書や書物のなかに生きている妖精みたいなものだ。
 いずれにしても、われわれは天使や大天使のような知性体を視覚化して目の前に見ることは不可能だということになる。専門家的な悟りのなかに、大天使レベルの意識の足跡をかすかに感じ、また書物の精神のなかに、小天使的なイメージを追うしかない。これでは、グルジエフの体系とは、芸術や文学の体系に見えてしまうかもしれない。だが、現実に、目に見えるものだけが存在するとする科学的な見方では、こうした体系は解釈しきれないのである。
 より高度な存在の知性は、われわれの瞬間的な霊感のなかに、あるいは生き生きとした聡明な意識が閃く瞬間に、また言葉やアイデアのなかに、足場をもち、彼らの存在それ自身からみれば、彼ら自身は3次元的な実体であるにもかかわらず、われわれがちょうど岩を見ているように、彼らは人の意識や感情を見なしている、ということになるのである。彼らから見れば、人間の思考や感情をあたかもレンガを持ち運ぶように、あそこからここへと動かすことも可能だということだ。
 さて、もしこの図表が真実だとすれば、われわれはどうやって宇宙的な知性を認知すればいいのだろうか? 科学的観測でこうした知性を確認することはどだい不可能だということなのである。“気”や超能力が証明されたとしても、水素96の振動レベルまでしか解明できない。あとは哲学・宗教や心理学の分野の問題にゆだねられてしまう。
 だが、こうやって宇宙を種々の分野に分断して考えると、結局、全体像もはっきりしないし、宇宙人のことなどとうてい理解できないのではあるまいか。
 UFOのことを考えると、結局われわれは人間全体のことを考え、また内在する超意識のことにまで思いをはせるのが必然だといえるのである。
 人間のすべてをトータルに考慮する総合的な知恵が必要になってくるのだ。
 従来までは、漠然とこうしたものごとを精神分野と物質分野に分け、それぞれの専門家はもう一方の領域には侵食しないようにしてきた 。それではもう解明のつかない現象が多すぎる、ということを、多くの人が知っている。(『私は宇宙人を知っている』p166-179)



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