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内外タイムス記事1月22日(発行21日)
アサヒ芸能ヌード消滅
硬派雑誌に移行?
オジさんたちに絶大な人気を誇る週刊誌「アサヒ芸能」の1月27日号に異変が
起こり、出版界に波紋を広げている。これまで同誌の売りであったヌードが完全
消滅してしまったのだ。どこをどうめくってもヌードがない。せいぜいビキニ姿
のグラビア程度で、「このままいくのかどうか分かりませんが、男性誌からヌー
ドが消えるのはつらいでしょうね」とライバル誌編集者も、アサ芸の変貌ぶりを
注視している。
ノー乳首、ノーヘア路線になったきっかけは、新年早々ぼっ発した、読売新聞の
広告掲載拒否宣言と見られている。「週刊現代」と「アサヒ芸能」の2誌の広告
表現が掲載不的確とされた。「読売サイドの発表前から、うちとしても路線変更
を模索していた」(アサヒ芸能編集者)という編集部では、即日ヌードなし路線
を決定。「セックス告白やジョージ秋山の漫画も変更する予定です。どうころぷ
か分かりませんが、硬派雑誌に移行するかもしれません。連日会議で、いろいろ
と詰めているところです」(前田・編集者)と大胆な転換に打って出た。ヌード
が丸っきりゼロになったのは、今週発売号からだが、実は先週発売号でも、あら
かじめ入稿していたもの以外はヌードを外していたという。多少ヌードが盛り込
まれていたためか、読者からの問い合わせは特になく、売り上げも「いつもの週
と変わりなく、30万部程度はいっている」(前号編集者)という。一方の「週刊
現代」は1月29日号で全面対決の姿勢を表明しているが、逆にそれを新路線に
踏み出すきっかけにしようというアサ芸。ヌード大ハンランの時流に逆行する試
みに挑むわけで、果たしてヌードなし男性週刊誌が部数を減らすことなく生き残
ることができるかどうか。アサ芸の実験的取り粗みの成果に注目が集まってい
る。