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01/05 16:38 北マルクの死者2千人超 政界に国家分裂の危機感 外信61 #01
【ジャカルタ5日共同】インドネシア東部の北マルク州に飛び火
したイスラム教徒とキリスト教徒の抗争で、四日までの丸一週間で
死者は二千人を超えた。宗教対立がこれ以上拡大すれば、国家分裂
を招きかねないとの懸念が政界に広がっており、宗教抗争がアチェ
特別区の分離独立運動と並び、ワヒド政権の安定を揺るがしかねな
い事態になってきた。
五日のレプブリカ紙によると、北マルク州当局者は衝突が発生し
た先月二十八日以降の死者は二千八十四人となったと語った。
(続) 000105 1637
[2000-01-05-16:38]
01/05 16:38 北マルク 外信61 #02
クリスマス明けの二十六日に南マルク州の州都アンボンでイスラ
ム教徒がキリスト教徒地区を襲撃したことがきっかけで、北マルク
州のキリスト教徒がハルマヘラ島でイスラム教徒への報復に出た。
同紙によると、国権の最高機関である国民協議会のアミン・ライ
ス議長は「宗教的な反目がジャワ島やスマトラ島にまで拡大すれば
、インドネシアは分裂しかねない」と憂慮を表明。
一方、ウィドド国軍司令官は五日「これ以上の犠牲者を出さない
よう全力で解決する」と強調。北マルクに二大隊(約千五百人)を
増派したと述べた。しかし、現地では国軍が特定の勢力に加担、混
乱をあおっているとの住民の不信感も根強い。
(続) 000105 1638
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[2000-01-05-16:38]