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■大晦日のATMは早じまい 2000年問題対応
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銀行のATM(現金自動預払機)を利用できる時間が、この年末年始は短くなり
そうだ。コンピューターが誤作動を起こす恐れのある二〇〇〇年問題に対応する
ため、金融機関が営業時間を短縮する方針を打ち出しているためで、都市銀行で
は東京三菱、住友、富士の三行が十二月三十一日のATM稼働終了時間を午後五
時に早めるほか、三和も午後八時までとする。正月三が日にATMを稼働させる
のは東海と米シティバンク、信用金庫大手の川崎信用金庫(川崎市)など一部の金
融機関に限られており、年末年始の生活資金は事前に確保しておくのが得策のよ
うだ。
一部のATMを二十四時間稼働させている東京三菱、住友、富士などでは例年
なら最長で元日の午前零時まで現金の引き出しなどが可能だった。しかし、今年
末は二〇〇〇年問題による万が一の場合に備えた最終作業を行うため、稼働時間
を短縮することにした。今年から一部で年中無休・二十四時間稼働を始めた三和
も年末年始はATM稼働を見送り、三十一日午後八時で休止する。
一方、都銀では唯一、東海が正月三が日も午前九時から午後五時まで全国百四
十五拠点でATMを稼働させる。利用できるのは普通預金の預け入れ・引き出
し・残高照会などで、手数料が必要となる。また、信金では川崎信金と湘南信用
金庫(神奈川県横須賀市)が一−三日の午前八時から午後九時まで動かす。
シティバンクは年末年始もATMの二十四時間稼働を実施することにしており
「数年前からあらゆる偶発事故の可能性への対策を準備しており、一月一日も通
常と変わらないサービスを提供する」という。ただ、正月三が日の間、これらの
金融機関で使えるのはその銀行が発行するキャッシュカードだけ。他の銀行カー
ドの使用はできないので注意が必要だ。
(産経新聞)