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回答先: NZの空、ヒヤリ レーダー網が突然まひ y2kとの関連は不明 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 12 月 23 日 15:28:39:
ニュージーランド、ウェリントン発――ニュージーランドの航空管制システムが22日(現地時間)、一時的に麻痺状態になり、ニュージーランド全土に緊張が走った。だが、これは2000年問題とは無関係だと管制システム運営者は主張している。
22日の正午ちょうど、管制システムのコンピューターがクラッシュし、スクリーンが真っ暗になった。バックアップ・システムに切り替わったが、このトラブルにより、ニュージーランドの空の交通に3時間の遅れが出た。
今回のコンピューター・クラッシュの最も大きな影響は、国内に3ヵ所あるレーダーセンター間の専用通信リンクが切れたことだった。このレーダーセンターは、ニュージーランドのhttp://www.airways.co.nz/
エアウェイズ社によって運営されている。
国内の各空港にあるいくつかの航空管制塔では、バックアップのレーダースク
リーンからデータが消えるという事態も起こった。しかし「事実上、レーダーが
消えることはなかった」と、エアウェイズ社の技術サポート担当責任者、アンド
リュー・グリフィス氏は述べた。
グリフィス氏によると、問題の元凶は予備コンピューターだという。これはエ
アウェイズ社の通信ネットワークの制御に使用されている2台のうちの1台で、定
期的にメイン・コンピューターと交代させられているもの。このコンピューター
は、通常は、エアウェイズ社の通信を行なうのに必要なデータベースを自動的に
更新している。
今回メイン・コンピューターから予備コンピューターへの通常の切替えが行な
われたとき、更新処理が自動的に行なわれなかった。「そのため、予備システム
が原因で、いくつかの回路が正常に機能しなかった」とグリフィス氏は語った。
オークランド、オハケア、クライストチャーチにある3つのレーダーセンター
の管制官のもとでは、即座に予備のレーダーシステムに切り替わった。バック
アップのレーダースクリーンからデータが消えた管制塔でも、飛行機を視覚で確
認して誘導することができた。
今回の大きな問題は、飛行機の制御をセンター間で転送していくのに使用されて
いる、3ヵ所のセンターを結ぶ専用回線が使用できなくなったことだ。2台のコンピ
ューターが再度同期を取ってシステムが回復するまで、管制官は一般回線を使用せ
ざるを得なかった。
今も不明なのは、なぜ予備コンピューターが自動更新に失敗したのかということ
だ。「数日間の変更分が自動的に更新されなかった理由はわからない」とグリフィ
ス氏は述べた。
エアウェイズ社では内部調査を行ない、外部からの勧告を求めるという。同社の
コンピューターに対しては、これまでも通常以上のチェックが行なわれている。
「これは2000年問題とは関係ない」とグリフィス氏は言う。エアウェイズ社は、
世界の航空管制会社の中でも、2000年対応が終わっているとして国際航空輸送協会
(IATA)に最初に認められた会社の1つだ。「わが社は(2000年1月1日の)準備は完了している」 地方航空会社にとって、さらに休暇中の旅行客たちにとって、今回の問題でいちばん問題になったのはフライトスケジュールの遅れだった。
「影響は、遅れが生じたことだけだった」と、ニュージーランド航空の広報アリ
ステア・カーシュー氏は語った。
管制員らは、事故が起こらないように、代替操作システムが使用できる状態にな
るまで、飛行機を地上と上空に待機させ、飛行機相互の距離を広げておいた。それ
でも、生じた遅れは大したものではなかった。
「ウェリントンでは、低い雲が出るともっと遅れが生じる」とグリフィス氏は語
った。
ニュージーランド航空と、その国内のライバル大手であるアンセット・ニュージー
ランド航空は、両社とも、安全が脅かされることはなかったとしている。「その点は
間違いない」とアンセット航空の広報ジョン・コーデリー氏は語った。
[日本語版:天野美保/岩坂 彰]
確かにウェリントンでは風の方がよっぽど怖いです。ゆ〜ら〜ゆ〜らなんて笑ってられんです。
専用回線がらみならテレコムかもしれません。ビジネス向けにはあんまり評判良くないそうなので。