Tweet |
回答先: From aml 「木村投稿」の扱いに苦慮 投稿者 やました 日時 1999 年 12 月 19 日 17:10:48:
Subject: [aml 15309] ★AMLというメディア★
From: toru-tk@altavista.net (高橋亨)
Date: Mon, 20 Dec 1999 01:29:13 +0900
Seq: 15309
高橋亨です。
木村投稿問題に多少なりとも関わってきた立場から意見を述べさせて頂きま
す。
In [aml 15220], 小倉さんwrote:
>aml管理人の小倉です。何人かの参加者から、木村愛二さんの投稿について、管理
>人として黙認していることについて、ご意見などいただきました。また、木村さ
>んの投稿を理由に登録を止める方も出ています。
私は、管理人である小倉さんに対して、木村さんによる迷惑投稿の排除を求
めるつもりはありません。
>そこで、誤解していただきたくないので、一言発言させていただきます。木村さん
>の投稿内容について、管理人として肯定しているということはまったくありませ
>ん。私個人の考え方は、木村さんとはまったく異なります。したがって、管理人
>として、木村さんの投稿に同意しているから投稿をそのまま容認しているわけで
>は断じてありません。
言うまでもなく、それは私が木村さんの撒き散らすガス室プロパガンダを許
容するからでもなければ、言論の自由の立場から彼の発言権を擁護しなけれ
ばならないと考えるからでもありません。(言論の自由が無責任なデマ垂れ
流しの自由でないことは、ここで繰り返すまでもないでしょう。)
ではなぜ木村さんを「排除」すべきではないと考えるのか、主な理由は二つ
あります。
第一に、広い目で見て、それは無駄だからです。例え木村さんをAMLから排
除したところで、彼はまた別の場で同じことを繰り返すだけでしょう。それ
どころか、AMLは「政治的シオニスト」に乗っ取られたとか、言論弾圧の検
閲者集団だとか非難する口実を与える結果にしかならないのは目に見えてい
ます。迷惑投稿が飛び込んで来なくなれば読者は多少の平安を得られるかも
しれませんが、それでは問題の解決にはなりません。AMLが、外部から人種
偏見を撒き散らすhate siteとして見られる恐れはなくなるとしても、それ
は一種のアリバイにしかならないのではないでしょうか。
第二に、私は、いかなる意味でも、AMLで管理人権限による投稿の選別をし
て欲しくない、と思うからです。どれほどひどいデマであっても、一度それ
を強制的に排除することを認めたら、今度は何を排除し、何を排除すべきで
はないか、どこまでならAMLへの投稿として「許される」のかという困難な
問題を抱え込むことになります。そんな選別の責任を管理人さんに押し付け
たくはないし、またどこに線を引くべきかといった不毛な議論を参加者の間
で行いたくもないからです。そうした「枠」をはめることは、AMLから活気
を奪う結果にしかつながらないと考えます。
もちろん、木村さんのような投稿を放置せよと言っているわけではありませ
ん。ホロコースト否定論のような悪質な歴史改竄の垂れ流しを許すことは、
前田さんが懸念されている(aml 15235)とおり、AMLが<アウシュヴィッツ
の嘘>の宣伝媒体として利用されることを許すことに他なりません。それは、
例え大多数の読者が彼らの投稿をゴミ箱に直行させたとしても同じことです。
所詮、あるメディアがどのような性格の存在であるかは、そのメディアを通
して流された情報の総体によってしか計れないからです。
では、どうすべきなのか。
結論から言えば、例えどれほどひどい「言論」であれ、言論には言論で対抗
すべき、と考えます。AMLに流された嘘には、ひとつひとつ、その嘘を粉砕
する反論を同じAML上に対置していくべきだと思うのです。そうやって<ア
ウシュヴィッツの嘘>を無効化し、また「修正」主義を自称する歴史改竄主
義の正体を暴いていくことによってこそ、AMLがメディアとしての責任を果
たすこともできるのではないでしょうか。AMLが歴史改竄者たちのお手軽な
宣伝媒体となってしまうのか、それとも有効なメーリングリストとして機能
していけるのか、そのメディアとしての質が問われているのです。
なお、ホロコースト否定論の嘘を暴くための材料は、インターネット上にも
多数存在しています。私の論争記録
(http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh7128/genron/holocaust/holocaust.htm)
やリンクページ
(http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh7128/genron/link.htm)
からも辿れますし、山崎さんのサイト
(http://clinamen.ff.tku.ac.jp/Holocaust/index.html)
にも貴重な情報がたくさんあります。少しでも多くの人に活用して欲しいと
思います。
>もし、参加されている方のメッセー
>ジや意見について、同意できない主張などがあれば、反論やコメントを付すこと
>ができます。(amlでの長期にわたる論争はできれば避けていただきたいので、そ
>の場合にはaml-stoveでお願いしていますが、2-3回の応酬はamlでも行われていま
>すし、禁止されているわけではありません。aml-stoveでは論争の制限はありませ
>ん)
最後に、小倉さんに一つだけお願いがあります。aml本体でもまとまった議
論を認めて欲しいのです。論争が途中からaml-stoveに移行してしまうと、
amlしか読んでいない読者(別途aml-stoveへの登録を申し込まない限り、配
信されるのはaml本体だけです)にとっては議論が水面下に潜ってしまうこ
とになるし、aml-stoveはホームページに転載されないので記録が残りませ
ん。また、一方の当事者が移行を拒絶してamlに書き続けると、ルールに従
わない側の主張だけが残るという、極めて不公平な「書き得」状況になって
しまいます。これは余りにも不適切です。
--