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12/09 17:21 ドナウ川流氷で洪水の危険 空爆破壊の橋の残がいで 外信86 #01
【ノビサド(ユーゴスラビア北部)9日共同】北大西洋条約機構
(NATO)軍が空爆で破壊した、ドナウ川にかかっていた三つの
橋の残がいが横たわるユーゴスラビア北部ノビサドで、本格的な冬
の到来で流氷が川をせき止め、上流域に洪水をもたらす懸念が高ま
っている。
ユーゴの野党関係者は、ミロシェビッチ大統領は上流の欧州連合
(EU)加盟国がいずれ再建支援に踏み切るとみて、自力で修復す
る意思はないと指摘。危険にさらされるのは一般市民だと批判して
いる。
(続) 991209 1721
[1999-12-09-17:21]
12/09 17:21 ドナウ川 外信86 #02
ドナウ川はドイツからルーマニアまで欧州を横断する交通の動脈
。地元の治水専門家ザルコ・ミロシェブ氏は、ことし流氷ができる
可能性を七○―八○%と予測する。
ベオグラード大のペトコビッチ教授は「残がいを放置すれば流氷
が川の流れをせき止めて市全域が水浸しになり、北に広がるボイボ
ジナ平原を泥地にする可能性がある」として、早急な対策が必要と
訴えた。
(続) 991209 1721
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12/09 17:21 ドナウ川 外信86 #03
ミロシェブ氏によると、九月に完成し市の南北を結ぶ唯一の交通
路となった仮設の浮橋も問題。六隻のはしけで支えられており、一
隻を取り除くのに十日間必要なため緊急時には手遅れになるという
。
ユーゴ政府はコソボ紛争でユーゴ側につかなかった外国船舶に対
し、自国の運河網の航行を拒否。下流のブルガリアは既に一億ドル
の損失をこうむったとするなど沿岸国は悲鳴を上げている。オース
トリアやハンガリーなど上流の国は橋再建のための検討を始めてい
る。
(了) 991209 1721
[1999-12-09-17:21]