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回答先: ブリタはどうでしょう? 投稿者 きらきら姫 日時 1999 年 12 月 06 日 19:10:00:
> 浄水器を探し続けて3千里の私ですが、
汚い水、飲めない水を簡単にきれいに飲めるようにする
ことは古来からの人類の夢でしょう。夢を追う人は多く、このビジネス(夢を食い物にする)はいつの世でも、ど
こでも繁盛。
汚い水とは
1 細菌や寄生虫、ウイルスなど生物学的汚染。
2 化学物質・毒物、重金属、または多量の塩(N a,Mg、Caなど)による汚染。
3 外見上の濁り、異臭、異味など。
原水の汚染物質と汚染程度がわかっていれば、その原水を飲める程度にまで浄化する方法、浄水器は可能です。市販されている浄水器は水道水を浄化することを目的にしていますから、もし汚れた水に使えば10リットルも浄化できないのではないかと思います。(3000円のフィルターはすぐにつまってしまう。)
良い浄水器で牛乳を浄化すれば透明になるそうですが、コップ一杯も浄化しないで寿命でしょう。
1に対しては煮沸、薬剤(塩素など)による消毒が有効です。中空糸や活性炭による濾過では100パーセント効果ありません。(市販されている中空糸の性能や活性炭の量ではまったく効果ないという意味。私は以前、松下製卓上型浄水器、15000円程度の製品、を調べたことがあります。細菌の除去能力はゼロだった。パンフの記載は100パーセント、インチキ。)
塩素やトリハロメタンは活性炭で100パーセント近く除去できますが、活性炭は解けている金属元素には無効。また活性炭は細菌の繁殖を抑える塩素をとってしまうので活性炭はすぐに細菌の巣になってしまう。抗菌処理をするには生物に有害な物質を使用せざるを得ず、「とりあえず最低限の安全を確保する。」 という程度にしか使用できません。また抗菌処理した活性炭を使った浄水器は使う
前に1ー2分通水(捨て水にする。)する必要があるそうです。抗菌剤(銀など)が溶けだしているので。
イオン交換樹脂は一度使用すれば(金属元素を取り込めば)、そのイオン交換樹脂は効力を失うので、実用上、家庭で水の浄水器として使えるかどうか疑問です。再処理すれば何回でも使えるので工業的には有効です。
初めからそのような金属元素は殆ど含まれていない水(水道の水)を浄化するのであればイオン交換樹脂の劣化はあまりないので問題は生じない。
半透膜使用の濾過器は効率が非常に悪く、大きく、また高価だと思いますが、見たこともないので詳しく知りません。
多量の活性炭で浄化する方式で、週に一度、熱水を通して活性炭を再生・殺菌するという浄水器がありました。私はこれが一番良いように思います。細菌やウイルスを除去できるかどうかは知りません。十分な量の活性炭(1キロ程度)を使えば細菌も取れると聞いたことがあります。薬局で粒状活性炭(食品用)を買って浄水器を自作するのが良いのかもしれません。
(活性炭は週に一度は煮沸・消毒。吸着力も再生する。)
浄水器のデモンストレーションで「尿も浄化して飲める。」 があります。
関東731部隊の石井隊長は自分が考案した石井式濾水器で自分の尿を濾過して飲んで見せたそうです。石井式濾水器(素焼き陶器の濾過器)でアンモニアなどの尿の成分が僅かでも除去できる筈はないのですが・・・。アンモニアは活性炭でも除去できないそうです。しかし尿は飲んでも害はありませんし、新鮮ならば臭いも味も殆ど無いので、このようなトリックが通用するのです。
保健所では残留塩素濃度測定試薬液(1000円程度)や細菌試験紙(一回分100円程度)を売っています。これらを使って浄水器の性能を自分で調べることができます。
宗教と同じで、専門家が書いた筈の本でも、首を傾げたくなる記述が多いのが水の世界。このビジネスとは文字通りの水商売。ばかされないように。