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回答先: ◆オウム教団が事件関与認める 投稿者 タケル 日時 1999 年 12 月 01 日 20:44:54:
> また、被害者や遺族に対し、補償する考えを明らかにした。
それはそれで、まぁー、ひとつの前進(?)だとしても、
ただ、あの謝罪文の中で、
私は個人的には「解せない部分」があった。
それは、以下の一文。
単なる揚げ足取りにも聞こえるかもしれないが、
いちおう、日本語表現における「微妙なところ」なので、
少し気になった。
「事件に関わっていた者たちはもちろんのこと、【事件当時同じ教団に属していた者たち】としても、一人一人が誠意を尽くして、被害に遭われた方々ならびにご遺族の方々へできる限りの補償をしていきたいとの結論を得ることができました。」
の一文。
これが、「当時教団に属し、今も信者である者」の事を
言っているのなら、特に問題はないのだが、
もしもとっくに脱会した信者までも
【当時同じ教団に属していた者たち】として扱っているのなら、
「おいおい、何を言ってやがる」である。
強制捜査をきっかけに、早々にとっくに脱会した信者、
それも事件に直接的にも間接的にも関係していなかった
「元信者」にまで、何か金銭的な謝罪をしろって言うのかよ??。
だいたい、何かの「閉鎖的な組織」の内部に入れば、
外のことなど分かるわけがない。
戦前の日本国民、あるいは世界中の文化圏の事を考えて
みろよ。
ようするに、当時のオウムのほとんどの信者は、
外部情報を知るまでは事実は何も知らなかった、
否、知ることがほとんど出来ないようにされていたわけ
である。
だいたい、「全くオウムの事を知らなかった視聴者」などは、テレビで喧喧諤諤の討論をしていた初期のころには、
「一体どっちが本当の事を言っているか」について、
少しぐらいは首をひねったはず。
なら、オウムの内部にいた者たちはなおさらのこと、
事件の事実関係を知ることなどは出来まい。
となると、この手の純情な元信者、
つまり「現、社会復帰者」は、かなりの数、存在するはず。
だから、もしも社会的責任を取るのだとしたら、
今も教団に残っている者たちと、それと、
犯罪に直接に関与した者だけでやってくださいよ。
そうしなかったら、事件当時、何も知らずに、あくせく
働かされていて、その後脱会して現在社会復帰している
かなり多くの者が、いまごろになって、賠償金の支払い
のためだけに、かり出されるという事になるのかな?。
私は、オウムとは関係ない立場の人間だが、
私の知り合いを通じて、間接的に知っている人間を含めたら、
大昔のオウム神仙の会にちょろっと顔出したやつ
とか、どこかの合宿だけちょっと行ったとか、
1日で10万ぼったくられて怒って帰ってきたとか、
「ちょっと、オウムにかかわっただけ」の人間は結構
何人か知っている。
なにせ、当時は阿●宗とか、成●メソッドなどと並んで、
いちおう、業界では有名だったからな。
そういえば、関係ない話だが、
廃刊になったトワイライトゾーンによく出ていた
魔女の「バベッタさん」ってその後、どうしているのだろう。(年齢がばれるよな・・・笑)
で、話を元に戻すとだ、
仮に強制捜査まっさかりのあの時に教団にいたからって、
なんで洗脳食らっているそいつらに、責任があるのさ?
責任とるなら、現在の信者と起訴されているやつらだけで
やればいいのでは??
そのあたり、たとえば、被害者の方とか、
どう考えているのでしょうね??
「属していたから同罪だ」、という考え方をするので
あれば、そりゃ、かなり困った論法になってしまう。
たとえば、
私の両親なんかは戦中は天皇陛下のために死ぬつもりで、鬼畜米英を叫び、洗脳されるままに、朝鮮の人達を
心のどこかで悪く思っていたようだが、
だからといって、「世界の正義?のアメリカ」に
謝罪文を書いたり、当時迷惑をかけたアジアの人達に
支援金とか別に送ってませんから。
その母なんかは、敗戦して、アメリカから配給された
パンを食ったときには、
「戦争に負けてこんな美味いものが食べられるなら、
もっと、早く負ければよかったのに」とちゃっかり
漏らしたそうです。それまで、芋や水みたいな雑炊
毎日食っていたんだから、そりゃそうだよな。
ということで、国家的洗脳も、カルト教団の洗脳も、
規模が違うだけで、あの懐かしいフレーズを借りれば、
「いつの世も同じことの繰返し」。
「今日の常識は明日の非常識」もしかりである。
さて、こういう事情があるにもかかわらず、
それでも「とっくに脱会組」までもが、保証を肩代わり
する義務ってあるんでしょうかね?
たとえば、あなたがもしも、
不正事件を犯した、どこぞかの会社の「平社員」だったら、
そんなあなたも、そのアホな社長や幹部と共に、
責任とらなければならないのでしょうかね?
それとも、殺人事件は他の事件とは別だとでも
言うのでしょうかね?
また、宗教詐欺とか、恐喝的な借金の取りたてをやって、
相手を自殺に追い込んだ組織のトップや幹部ってのが
いたそうした海士や組織の「何も知らなかった下っ端の
人達」も、社会的に償う責任があるんでしょうか??
私が突然に、こういう話をしたくなったのは、
4年前に知っていたあるオウム脱会者の男なんか、
ただ、「あの団体にいた」というだけで、
その家族、そして親類までもが、
むちゃくちゃ理不尽な世間の偏見にさらされて、
苦しんでいましたよ。
ここ何年か、その家族からは全く音沙汰ないが、
たぶん、それは今も続いているだろうと思う。
こうした、とっくに脱会して、既に社会復帰している元信者も、
何かの責任を取るべきなのでしょうかね??
「彼らは被害者なんだ」とは言うつもりは毛頭ないが、
少なくとも、加害者ではないのでは??
そのあたり、ぜひ、ご意見を伺いたいものです。
滝本さんでも、有田さんでも、江川さんでも、
火の玉の大槻君でも、デーモン小暮閣下でも、
別に誰でもいいから、何か言ってくださいよ。
少しは、「まともな事」を。