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11/08 16:51 ユーゴにサイバー戦を検討 合法性で疑問、実施見送 外信42 #01
【ワシントン8日共同】八日付の米紙ワシントン・ポストは、今
春のユーゴスラビアに対する北大西洋条約機構(NATO)軍の空
爆の際に、米国防総省がユーゴ側をかく乱するためコンピューター
・ネットワークへの侵入など「サイバー戦争」を検討したが、法律
、倫理、技術上の問題が生じたため実施に至らなかったと報じた。
国防総省高官によると、特に合法性が大きな課題となった。同省
の法律部門は対ユーゴ戦の中盤までに五十ページに及ぶガイドライ
ンを作成、通常兵器の場合と同様に民間人の犠牲を最小限に抑えな
いと米政府が戦争犯罪に問われる危険があると警告した。
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11/08 16:51 ユーゴに 外信42 #02
また、「サイバー兵器」の確実性がまだ証明されていないことや
、ユーゴのコンピューター・システムが集中管理されておらず効果
が疑問などの理由で実施が見送られたという。
同高官は、今回のガイドライン作成は、米政府がサイバー戦争の
合法性の線引きを試みた初めてのケースと指摘している。
米軍が保有するサイバー兵器の全貌(ぜんぼう)は極秘にされて
いるが、ウイルスやニセ情報を敵のコンピューターに送り込んだり
、テレビ放送の映像を入れ替えるなどの兵器があるという。
(了) 991108 1652
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