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1999年10月26日(火) 8時38分
大型金融機関の誕生は経営破たん時のリスクも大型化=米FRB幹部(ロイター)
[ワシントン 25日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)銀行監
督局のリチャード・スピレンコーゼン局長は、金融機関が経営規模を拡大し
業容の多角化を進めることについて、経営難に直面した場合にもこれを乗り
切るためにはプラスだが、仮に経営破綻に至った場合には金融システムに影
響を与える可能性が高くなると述べた。
同局長は講演原稿のなかで、市場間の関係がより密接なものになっているだ
けに、打撃はより広い範囲にわたると指摘し、「銀行業界の再編と経営の多
角化が進んでいることで、経営難に陥る可能性は低下しているが、仮に大手
金融機関の経営破綻が現実のものになったときには、従来よりもその影響が
甚大なものになりかねない」と述べた。