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「マクドナルドのハンバーガーに食用ミミズが使われている」と
いった噂を真に受けている人がいるようです。
また、最近発売されて100万部以上のベストセラーとなった
「買ってはいけない」(「週刊金曜日」別冊ブックレット)を
読んで、マクドナルドのハンバーガーに少なからず不安を
抱いた人もいると思います。
ところで、1999年8月20日号の「週刊金曜日」
(「買ってはいけない」を発行元が出版している会員制週刊誌)では、
「『買ってはいけない』現象―全67社の言い分・言い訳一挙公開」と
題して、「買ってはいけない」で取り上げた商品の企業に対して
実施したアンケートを掲載しています。
その中に、マクドナルドが同誌編集部に行った回答記事も掲載されて
いるので、参考にその全文を紹介しておきます。
また、同号にはその回答に対する同誌編集部のコメントも掲載されて
いたので、そちらも紹介しておきます。
なお、「買ってはいけない」の中の該当記述部分を引用しておいたので
合わせてどうぞ。
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≪「週刊金曜日」のアンケートに対するマクドナルドの回答≫
*「間違っている」「認識に違いがある」箇所
(1)「牛肉100%表示コピー」=確かに企業側の一方的な主張では
信じられないという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、
当社では、1977年より日本農林規格(JAS)の認定を受け、
その旨を店舗に掲示しています。大手と言われますと、前後の話の
続きから弊社のことと誤解を生じます。ここにはマクドナルドという
文宇はありませんが、誤解の生じない内容にご変更いただけない
でしょうか。
【「買ってはいけない」該当箇所より引用】
『「牛肉100%」というコピーも信じられない。消費者はパンに
はさんであるハンバーグ(パティ)が「全部牛肉」と思い込む。
ところが「最上級の牛肉100%」とうたう会社ですら、実は
「牛肉65〜80%だった」というテスト結果がある。あるハンバーガーの
場合、牛肉はたった20%、全体肉量は45%なので、「ほかの肉」が
何なのか気になる。かつて「文藝春秋」('90年11月号)に、
「大手のハンバーガーに乾燥食用ミミズが使われている」と
メーカー開発室長の詳細な証言が載っていた。』
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(2)「森林破壊」=ここにも同じくマクドナルドが森林を破壊
しているという表現はないのですが、マクドナルドは過去、現在において
熱帯雨林地方の牛肉は使用していません(日本は勿論ですが、全世界も
同様。)この誤解を解くためもあり、森林保護のNPOであるコンサベーション・
インターナショナルに協力して中南米の森林保護活動をサポ−トしている
くらいなのですが、この点についても誤解の生じない内容にして
いただけないでしょうか。
【「買ってはいけない」該当箇所より引用】
『すでに中南米の熱帯雨林の半分ほどは破壊され、肉牛用の牧草地になって
いると言う。ここからハンバーガー用の安い牛肉が供給されている。
環境団体の試算ではマクドナルドの「ハンバーガ一」を1個食べると約9平方
メートルの熱帯雨林を滅ぼすことになると言つ。ほぽ6畳1間。いわゆる
”ハンバーガーコネクション”だ。「ビッグマック」なら熱帯雨林を6畳2間分
たいらげることになる。こういう事実を、子どもたちにもキチンと教えて
おきたい。』
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*「認識に違いがある」箇所
(1)「牛肉と健康に関する記載」=この部分に関しては学説の
引用と理解していますが、1日に平均300グラムの肉を摂取する米国と、
70〜100グラム程度の日本では状況が異なると思います。日本人が必要とする
脂質の目安は40〜50グラムで、これに対しハンバーガーの脂質は8.1グラム、
ビッグマックは26.3グラムです。マクドナルドのハンパ−ガー類の摂取は
国民一人当たりにならすと年間7.7個です。肉類の栄養素のメリットの部分は
ご認識のとおりと思いますので、心配が先行しないような内容にして
いただけると幸いです。
【「買ってはいけない」該当箇所より引用】
『(前略)同協会(全米心臓病救助協会−NHSA)の言い分は「『ビッグマック』
と『フレンチフライ』には心臓によくない飽和脂肪が25g。牛肉の21.5%が
脂肪で、『フレンチフライ』には質の悪い牛脂を使っているから」。
これに対し、マクドナルド社は「わが社の肉は脂肪が少ない」と対応に
おおわらわだ。
動物性脂肪が、心臓病や脳卒中、さらに大腸がんなどの大きな原因である
ことは、いまや常識である。(後略)』
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(2)「精子激減などのファストフード症侯群」=昨年の不妊学会でのIVF大阪
クリニックの医師の発表を記した報道から引用されていると思いますが、
ハンバーガーを日本の何倍もそれも長年摂取し続けている米国人に症状が表れて
いないなど、これは医学会内でも矛盾の多い学説のはずです。
(3)「狂牛病」=人にはうつりませんし、マクドナルドの輪入国は過去に発生事例も
ないオ−ストラリア。輪入牛がどこで、どの親牛から生まれたかまで追跡確認し、
輪入しているのですが。
【「買ってはいけない」該当箇所より引用】
『ふだんの食事をマクドナルドですませるような若い女性や男性に、味覚障害や
精子激滅など、いわゆる”ファストフード症候群”と呼ぱれる深刻な症状も
現れている。さらに狂牛病の恐怖まで上乗せだ。』
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≪上記のアンケートに対する「週刊金曜日」編集部のコメント≫
*マクドナルド ハンバーガー
(1)「『牛肉100%』というコピーも信じられない」という表現は
ハンバーガー一般についてのものでした。マクドナルドのハンバーガーと
誤解されないよう表現に改めます。
(2)森林破壊についての表現もハンバーガー一般についてのものあり、
マクドナルドを指したものではありません。
ご迷惑をおかしました。
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