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10/15 01:59 放射線「通常」と誤情報 県が事故発生2時間後 村 社会73 #01
臨界事故が起きた九月三十日、茨城県がジェー・シー・オー(J
CO)東海事業所周辺の高い放射線測定値を無視して、事故発生か
ら約二時間後に早々と「現在は通常の値に戻っております」と誤っ
た広報文を東海村にファクスで送信、受けた村が防災無線などで放
送し、住民の混乱を招いていたことが十四日、分かった。
茨城県原子力安全対策課は「広報の方法について問い合わせがあ
り、県のモニタリングポストの数字だけを見てマニュアルにある文
面を送った。高い放射線の通報は受け取っていたが、県の担当者間
の連絡がうまくいかなかった」としている。
(続) 991015 0200
[1999-10-15-01:59]
10/15 01:59 放射線「通常」と誤情報 県が事故発生2時間後 村 社会73 #02
東海村は三十日午後零時一分、JCO東海事業所周辺の県道で通
常の七千五百倍に相当する毎時○・八四ミリシーベルトの放射線を
検出したとするファクスをJCOから受け取り、零時半、村独自に
「事故発生と屋内退避」を防災無線で流した。
ところが、県は放射線が「一時的に通常の約十倍になった場所も
あったが、現在は通常の値に戻った。ただちに環境や住民の健康に
影響が生じることはない」とするワープロ打ちの広報用の文章を午
後零時四十三分、村にファクス送信。村はほぼそのままの内容を零
時五十五分に防災無線で放送した。
(続) 991015 0200
[1999-10-15-01:59]
続き (改行で次文書 E:終了)
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39 10/15 01:59 放射線「通常」と誤情報 県が事故発生2時間後 村 社会73 #03
県は午後零時十一分にJCOから村と同内容のファクスを受け取
っていた。県のモニタリングポストは事故発生後、通常の七倍から
十倍の放射線を検出したが、午後は平常に戻っていたという。
事故現場から約二キロに住む主婦国安加代子さん(45)は「防
災無線は身近で信頼できる情報。いいかげんな情報を流されたら、
どう対応したらいいのか。目に見えない放射線の中で何を信じてい
いのか分からなくなってしまう」と話している。
(了) 991015 0200
[1999-10-15-01:59]