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回答先: 亜硝酸Naとかはどうなんですか 投稿者 YS 日時 1999 年 10 月 08 日 01:30:58:
文藝春秋11月号
“『買ってはいけない』大論争:危険な食品安全な食品”
より高橋久仁子氏の発言
高橋:私は栄養学を専門にしております。正直なところ、この手の本は読む気も
しなかったのですが、最近、私の本を読まれた読者の方から、『買ってはいけな
い』についての相談をしばしば受けるんですね。それで、今回実際に読んでみ
て、部分的には私の考えと一致するところもあるな、という感想を持ちました。
消費者に誤解を与えるような商品広告には、私も日頃から非常に不満を持ってい
ますから。ただ、見解が異なる部分もそれ以上に多くありました。私は『「食べ
もの情報」ウソ・ホント』をまとめるにあたって、一つずつ情報をメドラインで
検索してはそれを丹念に読みながら自分の見解をまとめるという作業を二年間続
けてきました。化学物質、添加物の危険性に関して、私は、人間が日常生活で常
識的なレベルの量で食べるとした時にどうだろうか、ということで常に判断して
います。私自身は、『買ってはいけない』でたびたび批判されている亜硝酸ナト
リウムやソルビン酸についても、通常食品に添加されている量を食べても特に問
題はないと考えているんです。
私にとって『買ってはいけない』が理解しやすかったのは、動物に何グラム与え
た結果こうなった、というデータがあったことです。すると、たとえばアスパル
テームを批判していますが、この本に出ているアスパルテームの動物実験を体重
五十キロの人間に換算すると、二百グラムもの量を摂ることになる。砂糖の二百
倍の甘さのものをどうやって毎日二百グラム食べられるのかな、と思うわけで
す。亜硝酸ナトリウムやソルビン酸も、私たちがそれほど大量に食べることはま
ずありえないことを考えると、この中で指摘されている危険性は、嘘が多いので
はないかと思います。