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新国名は「パレスチナ」 アラファト議長と単独会見
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東京で14、15の両日開かれる第6回パレスチナ支援調整会議に出席するパレ
スチナ自治政府のアラファト議長(70)は9日夜、ヨルダン川西岸の自治区ラ
マラの官邸で朝日新聞との単独会見に応じた。議長は来年中に国家名を「パレス
チナ」として独立宣言する意向を表明するとともに、懸案の後継者問題に初めて
触れ、現在起草中の憲法で「副大統領制」を明記する可能性を明らかにした。健
康問題が取りざたされている議長は会見中、終始落ち着いた表情で質問に答え、
パレスチナ解放機構(PLO)議長就任から30年以上にわたる指導力の衰えを
感じさせなかった。
アラファト議長は、パレスチナ支援で日本が「中心国の1つ」になっていること
を強調しながら、昨年末に多国間で合意した5年間で計33億ドルの経済援助の
早期実施を求めた。日本は、パレスチナの暫定自治を決めた1993年のオスロ
合意以来、支援の達成率では最上位を占めている。
同議長は先月初め、エジプトのシャルムエルシェイクで占領地からのイスラエル
軍の追加撤退などに関する新たな合意にイスラエルのバラク首相とともに調印し
た。国家樹立宣言について同議長は、「オスロ合意の期限が切れた今年5月に表
明する予定だったが、関係諸国の要請で延期した」と述べた。その上で新たな合
意が目指している、聖地エルサレム問題などに関する最終地位交渉が、来年9月
に決着するのを想定して準備を進めている、と表明。国家の名称は「パレスチ
ナ」となる考えを明らかにした。PLOはこれまで、イスラエルを含む「パレス
チナ民主共和国」構想を公にしていたが、それを明確に否定したものだ。
(03:09)