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回答先: 「『買ってはいけない』は買ってはいけない」のスレッドです 投稿者 Y.M. 日時 1999 年 10 月 07 日 03:20:29:
子育てを知らない男たちの勝手な言い分
和光堂ベビーフード
（買ってもいい度 ３・５）
『買ってはいけない』の方法では離乳できないんでは？
「親の心理につけ込むようにして販売されている」とは、冒頭からヘンな言いが
かりである。どんな商品でも消費者の必要と購買欲に「つけ込む」のではないだ
ろうか。私は仕事がら、ことあるごとに『買ってはいけない』が推薦する生協商
品のパンフレットや広告を作った経験があるが、広報担当者に言われたのはいつ
も「もっとこの点を強調して突き出して」とか「国産大豆ってキャッチは必ず入
れて」という、組合員の心理に「つけ込む」コピーだった。どんな商品も、売る
ためには同じ努力がなされているのである。
ここで言われているとおり「赤ん坊を育てるのはたいへんだ」し、「外出の際は
前もって離乳食を準備し、容器に入れて持っていかなければならない」。これは
まったくそのとおりだ。私の場合は車で外出することが多いが、取材や打ち合わ
せにも子どもを連れていかざるをえないから、ベビーフードはたいへん重宝して
いる。それでも、子育ては「たいへん」である以上に母子にとってたいせつなこ
とだと思っているし、条件的には恵まれたほうだとも考えている。
親と同居している女性はともかく、働きながら子育てをする女性たちは私のよう
に自由が利く仕事でなければ、乳幼児保育園などの施設に預けるしかないのだか
ら。女性にとって育児はたいへんであるぱかりか、生活そのものなのである。ベ
ビーフードを食べさせることが「心理につけ込」まれているのではなく、多忙な
生活と男性優位の社会に強いられた結果だとは、どうして考えないのだろうか。
それはともかく、『買ってはいけない』では、いくつかの点で「和光堂ヘビー
フード」が「不適切」と指摘されている。愛用している者にとっては、些細なこ
とでも気になるので調べてみた。
まず、牛レバーが「乳幼児にアレルギー体質をつくってしまうという問題点」だ
が、これはどの食品にも言えることで、牛レバーなどのタンパク質食品が離乳時
期の中期から始めるものだとしても、首を傾げざるをえない。
おもゆにした米でも豆腐でも、アレルギーを起こすケースはあるのだ。だから乳
幼児に対しては、確かめながらひと匙ずつ、反応を見ながら与える必要がある。
こんなことはべつに育児書を見れば書かれていることで、毎日赤ちゃんと顔を突
き合わせて子育てをした経験のない男性には思いがけないことであっても、乳幼
児を抱えた女性には常識の範囲である。
アレルギーの兆候については、食べさせてすぐに発疹する場合もあれば、１日
経ってから症状が出る場合もあるので、離乳時期にはマニュアルどおり食事日記
をつけるのがいいと思う。それに『買ってはいけない』の言うとおりタンパク質
がダメというのなら、いつまでたってもお肉が食べられないことになる。幼児期
に身体をつくる必須アミノ酸はどうやって摂ればいいというのだろうか……。
知ったふうな嘘と間違いだらけ
酸化防止剤として添加されているビタミンＥが食品ではないとは、どういうこと
だろう？ビタミンＥは大豆やアブラナから抽出される成分で、立派な食べ物であ
る。安全性もきわめて高い。「添加」してあるという部分に引っかかるのなら、
それはもう著者の「添加物アレルギー」ではないか。語の本来の意味ではなく、
「添加」という言葉に反応してしまっているだけだとしか思えない。
『買ってはいけない』は、デンプンを分解してデキストリンにしてしまう必要が
あるのか疑問だ、と読む者を何となく不安にさせる。読者の中には化学や食品学
に詳しい人もいるかもしれないが、大半の読者はこれを読んだだけで不安になる
はずだ。疑問と思うならば、どうして取材して調べてみてはくれないのか。
読者を煽っておきながらここまで不親切だと、この本の目的はどうやら読者を何
となく不安にさせるところにあるのではと思われても仕方がないだろう。
私は子どもが食べやすいようにデンプンを分解することで、ブドウ糖の甘みを引
き出したのかと思っていたが、取材の結果はそうではなかった。
デキストリンは、デンプンを分解する途中の状態である。デンプンを消化吸収し
やすくすると同時に、食品にトロミをつけるためのものだということだった。離
乳食なのだから、ある程度のトロミが必要で、しかもそれは片栗粉（デンプン）
などを用いると消化が悪いから、という理由らしい。
なんのことはない。『買ってはいけない』は嘘だけでなく、「疑問である」とい
う言葉で消費者を脅かしているのだ。（斎藤咲子）
●『買ってはいけない』の論点●
生まれてから初めて口にするものは自然に近いものが原則である。そこからもっ
ともかけ離れたのが和光堂の粉末状の製品シリーズだ。『牛レバーと野菜」に含
まれる酸化防止剤のビタミンＥは本来食べ物ではなく、そのような食品添加物を
加えるべきではない。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。