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回答先: 東海村で臨界事故か 投稿者 gaattc 日時 1999 年 9 月 30 日 15:16:20:
「もんじゅ」と核兵器と「原発の黄昏」
『宝島30』1996年3月号
槌田敦(物理学者) 加賀新一郎(フリーライター)
(前略)
「もんじゅ」は軍事用原子炉である!
宝島:それほどまで杜撰な設計だとは思いませんでした。なぜ、そんないい加減
な施設ができてしまったんですか。
槌田::それは『もんじゅ』が、軍事目的の原子炉だからです。軍事用プルトニ
ウムを生産する目的で開発された原子炉なんですよ。
宝島:軍事目的と言われても…。高速増殖炉はウランの有効利用の観点から開発
されたはずですが。
槌田:それは建前です。「高速増殖炉はプルトニウムを増殖します」というのが
セールスポイントだったわけですが、増殖といっても、プルトニウムを二倍にす
るのに理論上でも九十年かかるんですよ。
それに、原子炉の燃料というのは、炉心とそれを取り巻くブランケットで権威さ
れているわけですが、使用済みの燃料に残るプルトニウムの九〇%は炉心のほう
にあるんですね。ところが、その炉心のプルトニウムを完全に再処理する技術は
世界にないのです。高速増殖炉の燃焼は激しいため、いろんな貴金属ができてし
まってそれとプルトニウムが混ざり合って硝融に溶けないのです。ですから、再
処理できない。九割のプルトニウムを拾てて増殖と言えますか。意味ありません
よ。
宝島:それではなぜ、動燃は,「もんじゅ」の開発に躍起になったんでしょう。
槌田:高速増殖炉を使えば、純度の高いプルトニウムが生産できるからです。ブ
ランケットにわずかに残ったプルトニウムは高純度で、しかも再処理が簡単なん
です。運転するのは大変だけれども、軍事用の高純度のプルトニウムが簡単に生
産できる。それが、高速増殖炉が生き延びてきた理由です。世界の原発の大半を
しめる軽水炉の使用済み燃料を再処理すると、純度六〇%のプルトニウムができ
ます。しかし、これでは原爆はつくれません。爆発させるくらいはできますよ。
原子炉だって制御棒を抜けば爆発するんですから。しかしそれではテロ集団の核
兵器で、とても一国が所有する核兵器とは言えません。
高遠増殖炉の使用済み燃料からは、純度九八%のプルトニウムを生産できます。
高速増殖炉の燃料はなにかと言えば、軽水炉でできたプルトニウム。つまり、高
速速増殖炉はプルトニウムの純度を高める装置なんです。言ってみれば、プルト
ニウムの濃縮装置ですね。
宝島:他の原子炉では、高純度のプルトニウムはとれないんですか。
槌田:核兵器に用いるプルトニウムを生産できる原子炉は、三種類あります。ま
ず『もんじゅ』のような高速増殖炉、そして重水炉、黒鉛炉の三種類。このなか
でいちばん高純度のプルトニウムを生産できるのが高速増殖炉なんです。純度は
だいたい九八%。重水炉、黒鉛炉では九六%くらいのプルトニウムしかできませ
ん。核兵器は純度の高いプルトニウムのほうがつくりやすいのです。純度が低い
と、前爆発などの危険性があり、また貯蔵したり、飛行機で運んだりはできませ
ん。その意味では高速増殖炉でつくるほうがいいわけですが、一方これは、今回
の事故で明らかになったように、ナトリウムを用いなければならないから非常に
むずかしい原子炉なんですね。
ナトリウムというのは可燃性の金属流体ですが、そんじょそこらの可燃性ではな
い。原子炉の事故でいちばん怖いのは炉心の爆走や炉心溶融ですが、高速増殖炉
の場合、暴走溶融もさることながら、それ以前にナトリウム漏れが起きてしま
う。運転しては漏れ、運転しては漏れの連続で、とてもやっかいなんです。した
がってアメリカや旧ソ連などは、重水炉や黒鉛炉でできた純度九六%のプルトニ
ウムで原爆をつくっています。
一方、高速増殖炉にとことんこだわったのがフランスです。むずかしい方法でよ
り純度の高いプルトニウムをつくろうとしているから、アメリカや旧ソ連などよ
り核兵器の開発が遅れてしまった。
宝島:それで、ここへきてしきりに核実験を行なって、遅れを取り戻そうとして
いるわけですか。
槌田:そういうことです。
アメリカは日本の核武装を援助している
宝島:『もんじゅ』が高純度のプルトニウムを抽出するための装置だとしても、
それがなぜ安全管理の不備につながるのでしょうか。
槌田:外国では軍事用原子炉は人気のない砂漠などにつくりますから、多少ナト
リウムが漏れようが、放射能で汚染されようが、それでも構わないんです。とこ
ろが日本は、その軍事用の高速増殖炉をそのまま敦賀に持ってきてしまった。プ
ルトニウムをつくることばかりを考えているから、炉心室から放射能が漏れてく
るなんて、考えてもみないのです。高速増殖炉は扱いにくいナトリウムを用いる
ため、その対策に莫大なお金がかかります。だから周辺の安全性は二の次、三の
次になる。もっとも、お金をかけてナトリウム対策をしても今回のような有り様
なわけですが(笑)。
宝島:『もんじゅ』の前に高速増殖炉の実験炉として、茨城県大洗町に『常陽』
が完成しています。そこでナトリウム対策は充分にはかられたのではないのです
か。
槌田:『常陽』には蒸気発生装置がないんです。冷却剤ナトリウムは、炉心室か
ら出たらすぐ空冷されるようになってますから、長い配管の必要がないんです
ね。
宝島:ということは、発電しないのですか。
槌田:発電なんかしませんよ。一応、出力一〇万キロワットということになって
いますが。ですから、『常陽』のほうがより純粋に軍事目的と言えるかもしれま
せん。だから、一九七七年に『常陽』が初臨界に成功した時、当時のアメリカの
カーター政権がこれにクレームをつけて、運転差し止めを要求したんです。結局
は、高純度プルトニウムを生産できるブランケットをはずす、ということで妥協
しました。ブランケットをはずしたために、そのぶん燃料を増やすことができ
て、当初予定の出力七万五〇〇〇キロワットから一〇万キロワットに引き上がっ
たんです。
ただし、ブランケットはいつでも戻すことができる。もし『もんじゅ』が使い物
にならないとなれば、『常陽』のブランケットを戻す、という案が急浮上してく
るかもしれません。
宝島:『常陽』や,『もんじゅ』が軍事目的の原子炉なら、IAEA薗際原子力
機関の査察などで指摘されるはずですが。
槌田:IAEAなんて、大国が都合のいいように管理しているだけで、どうにで
もなる組織ですよ。
宝島:そうはいっても、日本が核兵器を保有するとなれば、アメリカが黙ってい
ないと思うんですが。<
br>槌田:そうおっしゃる方がよくいますが、それは間違いです。いま日本が核兵器
保有に近づいているのは、アメリカの援助によってなんです。アメリカは、自分
の掌の上だったら核武装を援助するんですよ。いま日本の核武装化をいちばん望
んでいるのは、アメリカです。なぜなら、対中共戦略のためです。冷戦終了後、
中国よ核戦略の対象を、モスクワから南方海域に移しました。海軍を中性子爆弾
で核武装する。これは中国の軍事雑誌にはっきり出ています。もし南方海域でな
にか事が起きると、中国とぶつかることになるのはアメリカです。しかしアメリ
カとしては、直接ぶつかるのは避けたい。途中にバファーを置きたい。となる
と、日本に核武装させるのがいちぱんいいわけです。
商業利用から
軍事利用への危険
宝島:いま日本に、核兵器用のプルトニウムがつくれる原子炉は何基あるんです
か。
槌田:まず『常陽』『もんじゅ』の高速増殖炉が二基あります。そして、東海村
にある日本第一号の原子炉で、これは黒鉛炉です。イギリスから買ったものなん
ですが、これがまたいわくつきなんですね。
原子力の初めての大型事故といわれているのが、イギリスのウィンズケール原発
の事故です。その事故を起こした原子炉の改良型を日本が購入したのです。イギ
リスで事故を起こしてるのにもかかわらず、なぜそんなものを購入したのか。そ
れは、核兵器がつくれるからです。防衛庁の安全保障調査会の報告書(一九六九
年版)にも「東海原発の運転を発電炉から変更すると、年間二四〇キロの軍事用
プルトニウムがつくれる。また発電炉のまま運転しても、炉心の周辺部分から六
から一〇キロの軍事用プルトニウムができる」とか「アメリカやソ連の核兵器に
対抗するのは無理だが、対中国にはそれで充分である」というようなことがはっ
きりと書いてあります。
当然、慌てたのがアメリカです。それで東海一号炉は認めたんですが、二号炉か
らアメリカの軽水炉を入れさせることになったんですね。この展開は、先の北朝
鮮の核開発疑惑と同じです。北朝鮮も黒鉛炉を持っていて、軽水炉に変えさせら
れました。
あとは、原子力研究所のなかにも一基あるようです。これも防衛庁の報告書に書
いてある。おそらく黒鉛炉でしょう。したがって、日本にある核兵器開発可能な
原子炉は、高速増殖炉が二つ、防衛庁公認の原子炉が二つ(笑)ということです
ね。
宝島:高速増殖炉が実用化するまでのつなぎとして開発された国産のATR(新
型云換炉)『ふげん』の計画が見直され、軽水炉に替わることになりました。先
日は、青森県六ケ所村の核燃料再処理工場計画の縮小や、プルサーマル計画の延
期が発表されました。日本のプルトニウム戦略が破綻をきたしてきたのではない
でしょうか。
槌田:私はそうは思いません。原子力の平和利用すなわち商業用利用をやめて、
軍事利用を目指すということがより明確になったと言えるのではないでしょう
か。
たとえばATRにしても、発電コストが高いことは高いんですが、それでも高速
増殖炉なんていうとんでもなく高くて危険な原子炉よりずっといいんです。プル
トニウムを使う原子炉としては、軍事利用不可能なATRが最適なわけです。そ
れをやめて高速増殖炉を残すということは、つまりは軍事用の原子炉だけは残そ
うということです。そうなれば、六ケ所村の再処理工場だっていらない。という
のは、東海村にRETF(リサイクル機器試験施設)という新しい再処理工場が
建設されているからです。これは高速増殖炉用の再処理工場一つまり『もん
じゅ』用の再処理工場なんです。ここで『もんじゅ』の使用済み燃料のブラン
ケットから高純度のプルトニウムを抽出するわけです。
去年の一月に着工したのですが、これがまたおかしな話で、内部の詳細設計がで
きていないのに、科学技術庁は外部の建物だけ認可したんです。それで外枠だけ
先につくりはじめてしまった。普通は大切な内部設計の認可があって、はじめて
外部設計を認可するべきでしょう。あわてているんですね。『もんじゅ』ができ
たらすぐに稼働できるようにしたいんでしょラ。
しかも、RETFで再処理するのは、高純度のプルトニウムが抽出できるブラン
ケットだけなんです。『もんじゅ』からは毎年、炉心五トン、ブランケット五ト
ンの使用済み燃料が出るんですが、炉心のほうはRETFに貯蔵装置も計画して
いない。本当は、放射能いっぱいの炉心こそちゃんとした貯蔵装置をつくらなけ
ればならないのに、ですよ。それで「フランケットは毎年五トンすべて処理しま
す。炉心も一トン処理できるようになってます」と言ラ。高純度プルトニウムが
とれればそれでいいんです。
『もんじゅ』がフル稼働すれば、一年でおよそ三十発の核兵器がつくれます。中
国はだいたい三再発の旧式核兵器を持っていると言われている。十年で追いつけ
る計算です。だから六ケ所村は延期してもいいわけです。
ところが、ブランケットから抽出できる高純度のプルトニウムのことを誰も議論
しようとしない。今回の『もんじゅ』の事故も、温度計ばかりが話題になって、
本質的な議論がなされていない。商業利用ならナトリウムなんか使う必要はない
んです。商業利用を信じ込んでいるのか、それとも信じ込んでいるふりをしてい
るのか、日本の科学者もマスコミも、まったくもって腰抜けと言わざるを得ない
ですね。
天然ガス火力発電の時代
宝島:原発を軍事利用分だけ残すということは、原子力は今後のエネルギー対策
には必要ないということですか。
槌田:以前にも書きましたが(本誌九三年十二月号「原発はもう脳死状
態!」)、原発は完全に脳死状態です。これからは天然ガス火力発電の時代で
す。マレーシア沖、西オーストラリア沖、インドシナ・ナツナ沖、ベトナム沖な
どに有望なガス田が次々と発見されています。日本のまわりにも少なくありませ
ん。北は網走沖、奥尻沖、西津軽油から、南は四国沖まで、有望な海底天然ガス
田は枚挙にいとまがありません。とくにサハリン沖の油田・ガス田には膨大な埋
蔵量があり、国土を縦貫する天然ガスのパイプ・ライン建設構想がまとめられて
います。具体的な数字は前回本誌で述べていますのではぶきますが、世界の天然
ガスの埋蔵量は無尽蔵とも言えますね。石油にしても、当分は枯渇しません。
宝島:エネルギー間題は、もはや存在しないというわけですか。
槌田:そうです。東京電力は、東京湾埋立地に出力四五〇万キロワットという世
界最大の液体天然ガス発電所を建設すると発表しています
。これが完成すると、
首都圏の電力自給率は一気に二七%に上昇するそうです。また東北電力は、東新
潟発電所で出力一六一万キロワットの天然ガス発電を計画しています。旧式では
三〇%台だった発電効率を、新型天然ガス火力で四七%台、そして一気に世界最
高の五〇%に引き上げるそうです。巨大発電所では、一%の効率向上でも莫大な
燃料節約になるんですよ。技術がどんどん発達している天然ガスに比べ、原発の
発電効率は依然三〇%程度で、改善の可能性もまったくありません。もはや完全
に立ち遅れた技術と言えますね。
したがって、電機メーカーも原子力部門をどんどん縮小して、天然ガス部門を拡
大しています。これから世界の発電はほとんど天然ガスに変わりますから、電力
会社は大変でしょう。天然ガスを使えば、ゴミを燃やして、そこで発生する有毒
ガスを天然ガスでもういちど燃やすというかたちで、個々のビル内で発電できる
ようになりますから、電力全社の業務は送電だけになってしまう。原発を運転し
てもコストがかさんでそれを電力価格に反映せざるを得なくなり、どんどん企業
としての体力が弱くなりますね。いずれ電力供給の規制が緩和されれば、今の九
大電力会社は送電線の管理会社のようなものに縮小してしまうのではないでしょ
うか。
宝島:すると、電力会社はこれ以上原発をつくってもまったくメリットがない、
ということなんですか。
槌田:もともと電力会社は、原発には非協力的だったんです。それを財界の一部
のプルトニウム派がむりやり押し込んだ。そこで電力会社は、巨大事故の免責を
条件に妥協したん
です。ここに原子力産業会議が作成した『大型原子炉の事故の理論的可能性及び
公衆損害額に関する試算』というマル秘扱いの報告書があります。これをもとに
電力会社は巨大事故が起きたときの損害の大きさを主張して、事故が起きても補
償しなくていいという免責の約束を取りつけたわけです。
この報告書は最悪の被害を想定しているんで、科学技術庁がマル秘扱いにしてい
ます。でも、関係者なら誰でもその存在は知っています。現に私だって譲っても
らってここに持っているのですから(笑)。
ですから、今回の『もんじゅ』の事故にしても、ある意味で、原子力の黄昏だか
ら起こ。った事故とも言えるでしょう。そうでなければ、もうちょっとお金をか
けていろんな対策をしていたはずですから。ここへ来て原発建設が活発化する
ムードがありましたけど、それもいわば駆け込みで、最後の段階だからです。電
機メーカーが撤退をはじめているから、いまつくらなければ永久に建たないと維
新派はあわてているのです。言い換えれば、原発反対派は、いま勝てばいいんで
す。そうすれば、新しい原発は永久に建ちませんから。
エネルギー問題から環境問題へ
宝島:今後、我々は原発問題のどこに注目していけばいいのでしょうか。
槌田:まず、メンテナンスの問題です。これまで、原発の運転状況や管理・定期
検査などは製造メーカーが引き受けていました。自分でつくった炉心を自分で管
理するわけですから、ある意味でいちばん安全な方法と言えたわけです。まあ、
それでも事故は起きてしまうんですが。しかし、メーカーは天然ガス部門に主力
を移してしまったため、原発に人を回せない。そこで電力会社は子会社をつくっ
て原発の維持管理をさせることにしたのですが、それでは充分な対応ができるは
ずがありません。事故の可能性が増大したと言えるでしょうね。今後、わけのわ
からない事故が増えていくと思いますよ。したがって周辺の住民は、これまで以
上に強く運転停止を要求すると同時に、自主的な避難対策を真剣に考えなければ
ならないでしょう。
そしてもう一つ。これから原発は、総引き揚げの段階に入ります。天然ガスで安
い電力を供給できるようになりますから、電力会社としても原発を持っているこ
とは負担にしかならない。原発の廃棄処分が増えていきます。つまり、巨大な墓
場ができていくわけです。その墓場をどうするか、考えていかなければいけませ
ん。
宝島:高速増殖炉の次世代の夢として核融合炉というのがあったわけですが…。
槌田:高速増殖炉ですら満足に運転できないのに、あんなものはまったく使い物
になりません。六ケ所村などでは、毒を食らわば皿まで、ということで核融合炉
の誘致を主張する人たちもいるようですが、核融合となるとトリチウム工場が必
要となります。トリチウム工場というのは、水爆の製造に必須の工場なんです。
アメリカでは、核兵器工場の中心の一つになっています。しかもトリチウムとい
うのは保管するのが大変困難で、しばしば漏出事故が起きる。アメリカの場合は
例によって砂漠にありますからまだ問題が少ないのですが、日本では被曝する人
が多数出るでしょう。
アメリカでは、核関係の研究所のまわりでガン発生が非常に多いという報告がな
されています。これはおそらくトリチウムのせいでしょう。カナダでも、トリチ
ウムのとれる原子炉の周辺でガン発生が多くなっています。そうしたことを踏ま
えたうえで、核融合炉誘致を考えなければならないのです。
宝島:主要エネルギーが天然ガスに切り替わったとき、我々が注意しなければな
らないことはありますか。
槌田:天然ガスは、定置エネルギーとして非常に使いやすいエネルギーです。あ
まりにも使いやすく、そして無尽蔵にあるだけに、エネルギー消費量は現在とは
比べものにならないくらいに増大するでしょう。そんなことになったらどうなる
か。まさしく環境破壊の一途です。世界の汚染は極限まで進んでしまう。それを
どう制御して、落ちついた人間社会を築くか。戦争の危険と原発事故の危険に加
えて、環境破壊と汚染が世界でいちばん重要な問題になるでしょう。